2011年6月9日木曜日

「放射線と健康」 アーネスト・スターングラス博士

アーネスト・スターングラス博士は、ピッツバーグ医科大学放射線科の放射線物理学名誉教授です。
 1967年から同大学の放射線物理・工学研究所を指揮し、X線と放射線医療診断における放射線量を低減させる新しい投影技術の開発をしました。
 さらに、放射性降下物と原子炉核廃棄物による人間の健康に対する広範囲な医学的影響調査研究を行い、その結果をアメリカ議会で発表しています。
 著書に「低レベル放射能」(1972年)、「隠された放射性降下物」(1981年)、「ビッグバン以前」(1997年)などがあります。

現在は、ニューヨークの非営利団体である放射線と公共健康プロジェクトの科学ディレクターです。
 アメリカ物理学会会員であり、以前は北米放射線学会会員でした。 2006年3月、長年に渡って低レベル放射線の危険性を訴えているアーネスト・スターングラス博士が初来日し、全国で講演会を行いました。
 スターングラス博士は、アメリカとソ連が核実験を繰り返していた冷戦当時、核実験の死の灰(放射性降下物質)による放射線の影響で世界の子どもたちの白血病やガンが急増している事実を議会で報告し、それがきっかけとなって米ソ核実験停止条約が締結されました。

以下は2006年青森市での講演記録です。
http://fujiwaratoshikazu.com/2011disaster/


赤ちゃんだけではありません。死ななくともいい人びとが多く死んでいるのです。
 巨大な軍事費の代わりに、あなたの国はなんとか死亡率を下げようと巨大な医療支出を被っています。
 どなたか広島・長崎以降の国家医療費の総計を、原子力発電所の推移とくらべて調べてみるといいでしょう。

 これが私のみなさんへのメッセージです。
 民主主義のもとで選ばれた、みなさんを代表する議員たちにこのことを伝えてください。
 私たちがホワイトハウスを乳母車で囲んだように、みなさんも乳母車で国会を囲んでください。

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