2011年6月6日月曜日

放射性物質:汚染がれき「既存焼却炉でも焼却可」…環境省

環境省は5日、福島県内の放射性物質に汚染されたがれきについて、排ガス処理用のフィルターがあれば既存施設で焼却処理を認める方針を固めた。金属スクラップなどリサイクルされる廃棄物は、一般の市場に流通しない形で再利用を模索する。またヘドロやコンクリートがらなどの不燃物は、一般廃棄物の最終処分場での埋め立て処分も検討する。同省は19日に専門家による安全性検討会を開き、最終的な処理方針を決める見通し。

 同省は、汚染がれきを専用の焼却炉で燃やす処理法を検討していたが、量が膨大なため、既存の焼却炉での処理を認める方針に転換した。施設ごとに焼却可能か判断する。焼却灰や使用後のフィルターには放射性物質が濃縮するが、漏出防止策を取った処分場へ一時保管し、最終的な処分場所を別に決める。この間は周辺や排水の放射線量を監視する。

 原子力安全委員会は汚染がれきのリサイクル可能な基準として、原子炉等規制法で「放射性物質として扱う必要がないもの(クリアランスレベル年間0.01ミリシーベルト)」を示している。しかし現実にはこれを超すがれきも多く、「埋め立てでも市場に流通するリサイクルでもない」有効活用を模索している。【江口一】


毎日.jp 2011年6月5日 20時22分 (引用)
http://mainichi.jp/life/ecology/news/20110606k0000m040065000c.html


汚染がれきの焼却処分は、空気汚染につながる。
「排ガス処理用のフィルターがあれば既存施設で焼却処理を認める」とあるが、放射性物質がそんな簡単なことで除去できると思っているのだろうか。
「放射性物質は元々原発から出たのだから、がれきも原発の敷地内に運べばいいのに」という意見があるが、これはもっともな話だろう。
米国やその他の国では既にこの報道を受け、汚染がれきの焼却処分の禁止を日本国政府に要請する方向で動き出した。


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毎日新聞 2011年6月4日 0時29分
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110604k0000m040131000c.html


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