震災の被害を直接は受けなかったものの、働いていた会社の被災や経営悪化のために仕事や住む場所を失って、路上で生活せざるをえなくなった人が、仙台市に出始めていることが分かりました。支援団体は、震災から3か月近くがたち、一段と増えるおそれがあるとして、対策の必要性を訴えています。
仙台市で路上生活者を支援している市民団体「仙台夜まわりグループ」によりますと、震災の被害を直接は受けていないものの、働いていた会社の被災や経営悪化のために仕事や住む場所を失って、公園や地下道などの路上で生活せざるをえなくなった、いわば“震災ホームレス”が出始めているということです。この団体が確認しただけでも少なくとも10人に上るということです。このうち、1日に行われた支援活動の際に食料を受け取りに来た28歳の男性は、働いていた飲食店が震災後の経営悪化で閉店して職を失ったうえ、住んでいたアパートの賃貸契約の保証人が店の経営者になっていたため、住むことができなくなりました。福島県相馬市の実家は津波で流されて帰省することもできず、やむをえず1か月半の間、市内の地下通路で生活し、生活保護を申請しているところだということです。「仙台夜まわりグループ」の今井誠二理事長は「今、路上で生活している失業者はあくまでも氷山の一角で、今後ますます増えるおそれがある」と話し、生活の立て直しに向けた相談活動などの支援が必要だとしています。
NHKニュース 2011/6/2 12:35 (引用)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110602/k10013272751000.html
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