2011年5月20日金曜日

北電、MOX燃料製造申請へ 泊3号機向け プルサーマル推進堅持

 北海道電力は20日午後、泊原発3号機(後志管内泊村、出力91・2万キロワット)で計画しているプルサーマル発電で使用するプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料体の製造に向けた検査申請を経済産業省に行う。北電は早ければ2012年春の発電開始を目指しており、燃料製造に向けた具体的な動きに踏み出す。

 北電はすでに三菱原子燃料(茨城県東海村)とMOX燃料の加工契約を締結、今後同社を通じフランスの会社に製造委託する。製造後の燃料体を経産省が検査して問題がないと判断されれば燃料体を装填(そうてん)、発電が開始できる。北電のプルサーマル発電は初めて。

 泊原発3号機は現在定期検査中だが、ウラン燃料を使ってフル出力で稼働しており、国の最終審査を経て営業運転に移行する予定。北電のスケジュール通りに進めば、早ければ12年春の定期検査でMOX燃料を装填する。

 プルサーマル発電は原発の使用済み燃料からプルトニウムを取り出してウランと混ぜたMOX燃料を作り、原発で燃やす発電方式。

 経産省は2010年11月、3号機のプルサーマル計画を許可。ただ、燃料の一部に放射能の強いプルトニウムを使うことに危険性を指摘する声もある。福島第1原発事故を受け原発の安全性への不安が広がる中での申請に対し、地元自治体などから批判の声が出る可能性もある。

どうしんウェブ 2011/05/20 16:30
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/donai/293724.html

北海道の住民はこの暴挙を許すのか、それとも阻止することが出来るのか。
午前中には以下の報道もあったが、原子力発電を認めるには、事故によって影響を受けるであろう全ての人の承諾を得るべきであり、多数決で決めていい問題ではないと思う。

泊再稼働は「国の説明後」 高橋知事会見 大間続行に危機感
(05/20 07:55)
 高橋はるみ知事は19日の記者会見で、現在定期検査中の北電泊原発(後志管内泊村)1号機と試験運転中の3号機の再稼働に関しては、東京電力福島第1原発事故の事故原因などについて「国にしっかり説明してもらわない限り頭の整理がつかない」と述べ、現時点では再稼働を認める考えがないことを明らかにした。<北海道新聞5月20日朝刊掲載>

0 件のコメント: