東北電力は30日、東日本大震災で女川原発1号機(宮城県)の非常用ディーゼル発電機1基が壊れたのは、地震で電源盤が火災を起こして内部がショートし、予期せぬ過電圧が発電機にかかったことが原因だったと経済産業省原子力安全・保安院に報告した。
同原発は地震で原子炉が自動停止。外部電源が生きていたため非常用発電機は不要だったが、地震によって重要機器が止まったことになる。東北電は「安全性に問題はなく、今後の対策を確実に実施したい」としている。
東北電によると、電源盤内部につり下げられた機器が地震で大きく揺れ、絶縁体がはがれて火花が散って発煙。電源盤のケーブルの膜が溶けてショートし、過電圧で発電機の回路が損傷した。
火災原因となったつり下げ型の機器は旧式で、本年度中に2、3号機と同じ据え付け型に交換予定だった。いずれも耐震指針上では重要度が低いランクとされている。保安院は、同型の機器がないか調べるよう原発を持つほかの電力会社に指示する。
東北電は30日、1~3号機の震災による被害は、軽微な損壊などを含め約630件で、そのうち、国や地元自治体に報告した大きな事故は1号機の火災や発電機損傷を含めて4件だったと報告した。
西日本新聞 2011年5月30日 22:22 (引用)
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/244832
これがもし東京電力だったら「想定外の過電圧・・・」となるところを東北電力は「予期せぬ過電圧が・・・」という言い回しをしている。いずれにせよ苦しい弁解としか聞こえない。
一体、原発の設計者は何を考えているのだろうか。
これが例えば車だとしたら、衝突から乗員を守る安全性をとことん追求した車というよりは、経済性と生産コストを重視した車のデザイナーという感じであろうか。
車ならいずれの考え方もあり得ると思うが、原発に関しては戦車並みの強靭なボディーと耐久性が求められるはずだ。いや、例えそれが戦車だとしても絶対に壊れない保証がない限り、それは安全だとは永遠に言い切れない。
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