2011年9月16日金曜日

古賀茂明氏に対し枝野幸男経産大臣が「退職の準備をはじめるように」と指示

東京電力の改革案を提唱したため経済産業省で仕事を与えられず幽閉されている骨太の官僚、古賀茂明さんに、枝野経産大臣が退職準備の指示を出しました。


枝野幸男氏に改革の意思はないのか

古賀茂明さんの知人である企業経営者によれば、古賀さんは昨日、枝野新経産大臣に「このまま仕事を与えてもらえないなら、月内に退職する」との趣旨のメールを出した。これに対し本日15日、枝野大臣から間接的に「退職手続きを進めるように」という通告がなされたとのことです。

先日は橋下徹大阪府知事の率いる「大阪維新の会」から「大阪府知事」への出馬を打診された古賀茂明氏ですが大阪府知事への立候補は断ったと報じられています。今後についてどうするかは、まだわからないと本人は述べているそうです。

企業再生や公務員改革に取り組み、さらには原発事故後いちはやく東電再生案「古賀プラン」を提示した古賀氏を就任早々切り捨てる枝野幸男経済産業相。わずか数日で官僚に取り込まれ、はやくも改革の意思のないところを見せつけたかっこうです。


正義が負ける、今の日本

それにしても、「どうか仕事を与えてください」という部下に「職務を与えない」とは一体どういうことなんでしょうか。公務員改革と電力改革は今、もっともわたしたちが注目している政治的な課題のひとつでもあります。その課題に対する答えを提示できないばかりではなく、そのために活躍する人材を冷遇するとは。人事は政治家が官僚に対して行使できる最大の権限ですが、それを行使できずに、なにをしようというのでしょうか。朝霞の公務員宿舎問題に代表される「事業仕分けが実は無意味だった」という問題とあわせて、枝野大臣には一体なにを考えているのか公の場で説明して欲しいものです。

古賀茂明(こが・しげあき)さんプロフィール
1955年、東京都に生まれる。経済産業省大臣官房付。1980年、東京大学法学部を卒業後、通商産業省(現・経済産業省)に入省。2008年、国家公務員制度改革推進本部事務局審議官に就任、急進的改革を提議。2009年末、審議官退任後も、省益を超えた政策を発信し、公務員制度改革の必要性を訴え続けている。

ガジェット通信 2011.09.15 17:25:35
http://getnews.jp/archives/141487

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