全国の津波観測網のうち、気象庁の津波観測計について会計検査院が調べたところ、設置場所の耐震強度を同庁が把握していなかったことが29日、分かった。検査院は地震で壊れると正確な観測ができなくなるおそれがあるとして、気象庁に実態調査などを求める。
検査院は、計測に水圧センサーを使う巨大津波観測計78カ所と、音波や電波を用いる津波観測計24カ所について、適切に設置されているかどうかを検査。その結果、気象庁はいずれの観測計でも、設置された建物や岸壁に大地震に耐える強度があるかどうかを把握していなかった。設置費用は総額約5億3千万円だった。
(共同)
東京新聞 2011/09/30 (引用)
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2011092901000911.html
2011年9月30日金曜日
2011年9月28日水曜日
福島の医師、12%が自主退職…原発から避難?
東京電力福島第一原発事故後、福島県内の24病院で常勤医師の12%に当たる125人が自主退職していたことが、県病院協会の調べでわかった。
原発事故からの避難などのためとみられ、看護師の退職者も5%に当たる407人(42病院)に上った。県内の病院では一部の診療科や夜間救急の休止などの影響が出ている。
調査は7月下旬、県内の医師らの勤務状況を調べるため、全139病院のうち、同協会に加盟する127病院を対象に実施。54病院から回答を得た。
主な市町村で、原発事故前の医師数に占める退職者の割合が高いのは、南相馬市の4病院で46%(13人、警戒区域の1病院1人を含む)、いわき市の5病院で23%(31人)、福島市の6病院で9%(41人)、郡山市の4病院で8%(25人)。
看護師では、南相馬市の4病院で16%(44人、警戒区域の1病院2人を含む)、いわき市の7病院で8%(113人)、福島市の9病院と郡山市の6病院は4%でそれぞれ68人、54人減少した。
読売新聞 2011年9月28日 (引用)
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=47812
原発事故からの避難などのためとみられ、看護師の退職者も5%に当たる407人(42病院)に上った。県内の病院では一部の診療科や夜間救急の休止などの影響が出ている。
調査は7月下旬、県内の医師らの勤務状況を調べるため、全139病院のうち、同協会に加盟する127病院を対象に実施。54病院から回答を得た。
主な市町村で、原発事故前の医師数に占める退職者の割合が高いのは、南相馬市の4病院で46%(13人、警戒区域の1病院1人を含む)、いわき市の5病院で23%(31人)、福島市の6病院で9%(41人)、郡山市の4病院で8%(25人)。
看護師では、南相馬市の4病院で16%(44人、警戒区域の1病院2人を含む)、いわき市の7病院で8%(113人)、福島市の9病院と郡山市の6病院は4%でそれぞれ68人、54人減少した。
読売新聞 2011年9月28日 (引用)
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=47812
隠されてきたプルトニウムの大量放出!
記事中のリストに、福島第一原発事故直後から3号機が爆発した後の3月16日までに、どれだけの放射性物質が大気中に放出されたかの試算を原子力安全・保安院がまとめたものがあり、それによると、放出された放射性物質は全部で31種類。
そのなかには半減期が2万4065年のプルトニウム239や、ストロンチウム 90なども含まれている。
プルトニウムは、セシウムや放射性ヨウ素と比較すると重く、東京電力が3月28日に、原発敷地内でごく微量を検出したと発表した以外、実際にどれくらいのプルトニウムが放出されたのかも明らかになっていなかった。
ところが、リストに記載された試算値では、プルトニウム239だけで合計32億ベクレルが大気中に放出されたというのである。
セシウム137にしても、京都大学原子炉実験所の小出裕章助教によれば、広島原爆の150発分が放出されたことになる、というから衝撃的だ。
カレイドスコープ 2011/09/27 (引用)
http://kaleido11.blog111.fc2.com/blog-entry-845.html
そのなかには半減期が2万4065年のプルトニウム239や、ストロンチウム 90なども含まれている。
プルトニウムは、セシウムや放射性ヨウ素と比較すると重く、東京電力が3月28日に、原発敷地内でごく微量を検出したと発表した以外、実際にどれくらいのプルトニウムが放出されたのかも明らかになっていなかった。
ところが、リストに記載された試算値では、プルトニウム239だけで合計32億ベクレルが大気中に放出されたというのである。
セシウム137にしても、京都大学原子炉実験所の小出裕章助教によれば、広島原爆の150発分が放出されたことになる、というから衝撃的だ。
カレイドスコープ 2011/09/27 (引用)
http://kaleido11.blog111.fc2.com/blog-entry-845.html
原発コスト再検証、原子力委が小委設置決定
内閣府原子力委員会(委員長=近藤駿介・東大名誉教授)は27日、原子力発電のコストを再検証する小委員会の設置を決めた。
原発の発電コストはこれまで、石油火力や太陽光、風力などに比べて安いとされてきた。しかし、東京電力福島第一原発事故を受け、事故対応や津波対策の費用を加えて計算し直す必要が出てきた。
小委員会の座長は鈴木達治郎・原子力委員長代理が務め、6人の委員で構成。10月から、原発や核燃料サイクルの経済性について議論を始める。使用済み核燃料を再処理せずに直接処分する脱・核燃料サイクルのコストも検討する。
同日開かれた原子力委の政策大綱策定会議でも、細野原発相が「原子力に対する国民の目は極めて厳しい。さまざまな状況の変化を踏まえて、徹底したコストの検証をお願いしたい」と発言していた。
読売新聞 2011年9月28日 (引用)
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110928-OYT1T00092.htm
原発の発電コストはこれまで、石油火力や太陽光、風力などに比べて安いとされてきた。しかし、東京電力福島第一原発事故を受け、事故対応や津波対策の費用を加えて計算し直す必要が出てきた。
小委員会の座長は鈴木達治郎・原子力委員長代理が務め、6人の委員で構成。10月から、原発や核燃料サイクルの経済性について議論を始める。使用済み核燃料を再処理せずに直接処分する脱・核燃料サイクルのコストも検討する。
同日開かれた原子力委の政策大綱策定会議でも、細野原発相が「原子力に対する国民の目は極めて厳しい。さまざまな状況の変化を踏まえて、徹底したコストの検証をお願いしたい」と発言していた。
読売新聞 2011年9月28日 (引用)
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110928-OYT1T00092.htm
2011年9月27日火曜日
柏崎市から上関町へのメッセージ ~原発がきて町がどうなったか~ 2010.2.10
柏崎市議員告発、グラフでわかる柏崎市財政の異常な実態「原発誘致後、借金増え企業逃げ、無いはずの断層発見。ブルボン製菓は製造元の住所表示を消す」
昨年2010年の町議選に、新潟県柏崎市から市議会議員が4人祝島に応援に駆けつけ、原発誘致して30年になる柏崎財政の異常な実態を説明した。
ざまあみやがれい! 2011/06/21 (引用)
原発の「今」を考える…児玉龍彦、小出裕章、古賀茂明、内部被曝、放射能、チェルノブイリ事故等
http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65745024.html
焼津市の海洋深層水? 給水ストップ 台風15号の影響
SBSnews6 さんが 2011/09/27 にアップロード
台風15号による影響と見られています。焼津市にある県の海洋深層水の供給施設でまた給水がストップし、復旧の見通しは立っていません。
給水をストップしているのは現在、水深397メートルと270メートルから汲み上げらている2つの系統の海洋深層水です。県によりますと台風15号による影響で2つの系統 の取水管の中に土砂が詰まったものとみられています。極度に取水量が減りポンプで陸上に海洋深層水を汲み上げられない状況が続いているということです。このため焼津市は海 洋深層水の市の脱塩施設の利用を27日から停止しました。
県によりますと海洋深層水の供給施設の復旧の見通しは立っていないということです。海洋深層水は、焼津市の施設の場合には水産や食品の業者や市民などが1日あたり100人 、合わせて3.6トンを利用していて、給水停止による影響が懸念されます。
給水をストップしているのは現在、水深397メートルと270メートルから汲み上げらている2つの系統の海洋深層水です。県によりますと台風15号による影響で2つの系統
県によりますと海洋深層水の供給施設の復旧の見通しは立っていないということです。海洋深層水は、焼津市の施設の場合には水産や食品の業者や市民などが1日あたり100人
http://www.youtube.com/watch?v=aOlbUl0of4k
うーん、そもそも、この程度の設備で汲みあげている海水を「海洋深層水」と呼んでいいのかどうかが疑問だ。
以下ウィキペディアより抜粋した解説では、
海洋学上の深層水は大洋の深層に分布する海水で、地球上の2箇所(北大西洋のグリーンランド沖と南極海)で形成される深層水(北大西洋深層水と南極低層水)のことを示す。これらの深層水は熱塩循環によっておよそ2,000年かけて世界中の海洋を移動しており、千年単位の地球の気候にも重要な関わりを持っている(詳しくは熱塩循環及び還流参照)。
これと比べ、産業利用上の深層水は、分布や出自を問わず深度200メートル以深の海水をひとくくりに定義したものである。この定義に当てはめると、単純計算で海水の約95%は海洋深層水である。
つまり焼津市の深層水は産業利用上の深層水であり、グローバルコンベヤーベルトに流れるものとは全く異なる海水であるといえる。
上の動画を観てもお分かりの通り、深層水の汲み上げに使われているパイプはホースの径しかない物であり、この水を海洋深層水として飲用に使うのはお勧めできない。
写真の取水用のパイプは、ハワイで使用されているものですが、ここで取れる海洋深層水は年間を通じて温度が摂氏5度と一定です。
そしてハワイで取水される海洋深層水のソースは、(つまりは元々どこから流れてきたものか)グリーンランドと南極から流れてきているものだということ。
以前、アメリカの飲料会社が、深度600メートル以深で採取され、且つグローバルコンベヤーベルト経由で流れている深層水以外を「海洋深層水」という名称で呼んではならない、という法案の提出をロビイスト達と検討した事があったが、日本や中国からの多額の献金によってそれを引っ込めたという話がある。
つまりは単に3~400メートルの浅瀬から取った海水を「海洋深層水」という名称で、高値で販売している日本や中国のメーカーが多々あると、私達は解釈するべきである。
「セシウム検出新米も流通させろ!」農水省から驚愕のマル秘指令!!【セシウム検出新米】
9月23日、二本松市小浜地区で作られていた「ひとめぼれ」の玄米から500ベクレルの放射性セシウムが検出されたとする福島県の発表は、全国に衝撃を与えた。国が定める暫定基準値は1キロ当たり500ベクレル。上限いっぱいでの検出は初だ。
福島県は、全国4位の米の生産量を誇っている。現地に取材に行くと「国がいくら安全と言っても、消費者心理としては『たとえ1ベクレルでも、放射性物質が含まれているお米は口にしたくない』と思うでしょうね。だから全農でも自主的に調査を行い、ND米(放射性物質を機械で検出しなかった米)しか流通させない方針です」とJA全農福島米穀部の担当者は語る。福島県産の米の信頼を取り戻すために、彼らは懸命の努力を続けていた。
しかし、この全農福島の努力に対して“待った”をかけたのが農林水産省だという。「農水省は、国の方針に対しての“反逆”を許さないんです。東京・大手町の全農本部を通して、『(500ベクレルを下回った米を故意に流通させないのは)好ましくない』という農水省の官僚からの声がこちらにも届いています」(前出・JA全農福島担当者)
農政について詳しい経済ジャーナリストは「福島県内で全農が扱う米は、全体の23%でしかない。農水省は全農が国と違う二重基準を作ることで、全農契約以外の米や農家が窮地に立つのを恐れているのでしょう」と語る。そんなお役所体質が信頼回復のための全農福島の努力を犠牲にしようとしているのだ。
農水省からの驚愕指令と、福島農家の“涙の声”を本誌で公開。
【関連記事】
・「カリウム食」で体内の放射性物質を排出できる!
・郡山市で「謎の体調不良」に苦しむ子供が急増中
・放射能汚染 現地取材!チェルノブイリに見た25年後の「フクシマ」!
女性セブン 2011/09/27 (引用)
http://jisin.jp/news/2510/2925/
福島県は、全国4位の米の生産量を誇っている。現地に取材に行くと「国がいくら安全と言っても、消費者心理としては『たとえ1ベクレルでも、放射性物質が含まれているお米は口にしたくない』と思うでしょうね。だから全農でも自主的に調査を行い、ND米(放射性物質を機械で検出しなかった米)しか流通させない方針です」とJA全農福島米穀部の担当者は語る。福島県産の米の信頼を取り戻すために、彼らは懸命の努力を続けていた。
しかし、この全農福島の努力に対して“待った”をかけたのが農林水産省だという。「農水省は、国の方針に対しての“反逆”を許さないんです。東京・大手町の全農本部を通して、『(500ベクレルを下回った米を故意に流通させないのは)好ましくない』という農水省の官僚からの声がこちらにも届いています」(前出・JA全農福島担当者)
農政について詳しい経済ジャーナリストは「福島県内で全農が扱う米は、全体の23%でしかない。農水省は全農が国と違う二重基準を作ることで、全農契約以外の米や農家が窮地に立つのを恐れているのでしょう」と語る。そんなお役所体質が信頼回復のための全農福島の努力を犠牲にしようとしているのだ。
農水省からの驚愕指令と、福島農家の“涙の声”を本誌で公開。
【関連記事】
・「カリウム食」で体内の放射性物質を排出できる!
・郡山市で「謎の体調不良」に苦しむ子供が急増中
・放射能汚染 現地取材!チェルノブイリに見た25年後の「フクシマ」!
女性セブン 2011/09/27 (引用)
http://jisin.jp/news/2510/2925/
2011年9月26日月曜日
東電:原子力中枢は天上がり指定席 ゆがむ原発行政(3)
「天下り」でもたれ合ってきた霞が関と電力会社。逆に電力会社に籍を残したまま、社員が非常勤の国家公務員として採用される「天上がり」も盛んに行われ、行政との一体化の象徴となってきた。01年の中央省庁再編以降、電力会社からの天上がりは少なくとも99人に上り、内閣官房や文部科学省、内閣府などの中枢部門に配属され、原子力委員会など電力会社の利害に直接かかわる業務も行ってきた。
国の民間からの人材登用は人事院規則に基づく公募採用が原則。しかし、電力会社の場合は「専門知識を有する場合は公募しなくても良い」との特例を適用した“抜け道採用”が常態化している。
政府によると、これまでの非常勤国家公務員としての採用実績は東電のほか、北海道、関西、中部、東北、四国、九州電力など。その多くが、原子力安全委員会事務局(内閣府)や原子力研究開発課(文科省)など原子力行政の中枢で勤務。
採用期間は2~3年程度で、その間は国から給与を受ける。期間が満了すると、間をおかずに同じ電力会社から別の社員が連続して採用されるケースも頻繁。文科省原子力研究開発課は東電から、同ライフサイエンス課は北海道電力から、内閣府政策統括官は関西電力からそれぞれ連続採用され、各社の「指定席」となっている。
東電の天上がり社員の一人は、天下り規制を担当する「公務員制度改革推進本部事務局(内閣官房)」で勤務。過去には公益法人改革を担当する部署にも配属されたが、天下りの最大の受け皿である電力会社社員が霞が関改革部門で働く姿はブラックジョークにも映る。
電力会社の天上がり問題については、5月の衆院経済産業委員会で吉井英勝委員(共産)が「まるで『東京電力・霞が関出張所』ではないか」と是正を求めている。【三沢耕平、永井大介】
毎日新聞 2011/09/25 (引用)
http://mainichi.jp/select/today/news/20110925k0000e010019000c.html?inb=tw
<ゆがむ原発行政(1)>官僚天下り50人以上
<ゆがむ原発行政(2)>東電、公益法人へ「億円単位」拠出
<ゆがむ原発行政(4止)>国の景気対策助けた面も
原賠審委員:2人が電力系研究所で役職 毎月20万円報酬
社説:東電賠償請求書 被害者の立場で改善を
国の民間からの人材登用は人事院規則に基づく公募採用が原則。しかし、電力会社の場合は「専門知識を有する場合は公募しなくても良い」との特例を適用した“抜け道採用”が常態化している。
政府によると、これまでの非常勤国家公務員としての採用実績は東電のほか、北海道、関西、中部、東北、四国、九州電力など。その多くが、原子力安全委員会事務局(内閣府)や原子力研究開発課(文科省)など原子力行政の中枢で勤務。
採用期間は2~3年程度で、その間は国から給与を受ける。期間が満了すると、間をおかずに同じ電力会社から別の社員が連続して採用されるケースも頻繁。文科省原子力研究開発課は東電から、同ライフサイエンス課は北海道電力から、内閣府政策統括官は関西電力からそれぞれ連続採用され、各社の「指定席」となっている。
東電の天上がり社員の一人は、天下り規制を担当する「公務員制度改革推進本部事務局(内閣官房)」で勤務。過去には公益法人改革を担当する部署にも配属されたが、天下りの最大の受け皿である電力会社社員が霞が関改革部門で働く姿はブラックジョークにも映る。
電力会社の天上がり問題については、5月の衆院経済産業委員会で吉井英勝委員(共産)が「まるで『東京電力・霞が関出張所』ではないか」と是正を求めている。【三沢耕平、永井大介】
毎日新聞 2011/09/25 (引用)
http://mainichi.jp/select/today/news/20110925k0000e010019000c.html?inb=tw
原発事故への道程
tachitora さんが 2011/09/20 にアップロード
原発事故の道のり、元東電の幹部自身が原発導入の基準はコストだけと証言している、福島第一原発の建設から「安全」は考えられていないことが判る
http://www.youtube.com/watch?v=UMlykBzjn6I
東電“極秘文書”を入手!これが政府無視の補償“裏マニュアル”だ!
東京電力福島第1原発事故の被災者に対する金銭補償の受け付けが進むなか、東電が補償の項目ごとの上限単価や、収入補償の打ち切り時期を記した社外秘のガイドラインを作成していたことが、夕刊フジの取材で分かった。
補償をめぐっては、被災者向けの「請求案内書」が専門用語だらけで156ページもあるため、高齢者らから「わかりにくい」との批判が出ている。
だが、社内向けの“裏マニュアル”は「検討中」とされている家財道具の価格についても、家電一式の購入参考額などが記載されており、東電の“腹づもり”がよくわかる内容となっている。
本紙が入手した東電社員向けの裏マニュアルには、「秘密情報 目的外使用・開示禁止」と明記され、補償金算定に向けた基本的な考え方から補償項目、補償金額の標準単価から対象範囲までが、被災者に渡された案内書の内容に沿って記載されている。
なかでも目を引くのが、補償項目ごとに定められた具体的な「上限単価」と「上限累計金額」だ。
赤い点線で目立つように囲ったうえで、《「補償金お支払いのご案内」(リーフレット)で公開していない基準》と注意書きがあり、補償作業にかかわる社員に対して厳秘を強調している。
補償金額に上限を設けることについては、枝野幸男官房長官(当時)が4月、「上限があるからこれ以上被害補償しませんということは、とても考えられないし、許されない」と述べている。その原則を無視するかのような裏マニュアルについて、東電関係者はこう明かす。
「補償はあくまでも、対象者の負担に対する実費払いが基本。算出が困難な場合には、実費相当額や遺失利益を算定することになりますが、その方法は原則としてすべて個別対応です。一部の被災者が無理難題を要求することも予想されるため、あらかじめ上限単価を定めておくということでしょう。もちろん、この数字が被災者の目に触れることは想定していません」
東電は、補償が受けられる要件を(1)避難生活による精神的損害(2)避難・帰宅費用(3)一時立入費用(4)生命・身体的損害(5)避難等に伴う就労不能損害(6)検査費用(人)(7)検査費用(物)(8)財物価値の喪失又は減少-とし、「上限単価」「上限累計金額」は別表のように定めている。
就労不能損害については、対象者を「正社員」「派遣・契約」「パート・アルバイト」などに区分けし、勤務実態を証明できる書類の有無などにより、本来得ていたであろう収入と現在の収入との差額か、就労形態ごとに毎月3万-15万円程度を支給するとしている。
これは案内書にも記載されているが、問題はその終了期間。裏マニュアルには、事故の収束とは無関係に、正社員の場合で最長が来年9月末、バイトやパートに至っては1月末までと明記されているのだ。
「実際には、立ち直りに最低でも2-3年は必要。それでも、内々には終了時期を定めているのですから、この時期まで再就職が決まらずに打ち切り対象となった被災者から、多くの苦情が寄せられるのは確実でしょう。会社(=東電)は失業保険の支給期間を参考に補償期間を設定したようですが、人災との批判が強い原発事故と同列に語ることへの批判は避けられないと思います」(前出関係者)
一方で、就労不能により家財道具の移動を伴う転居を余儀なくされた人に対しては、実費が原則ながら1世帯あたり最大50万円まで見込むあたり、意外に(?)太っ腹な面も見られる。
「会社が、請求の増大を最も懸念しているのは、新たに負担を余儀なくされる高額の生活費です。汚染された家財道具を検査するための検査機器購入費は1世帯あたり1台10万円を上限とする考え方を示していますが、ほかにも転居に伴う家電や自動車の購入費用などがあります。この部分の補償を全面的に突っぱねるわけにはいきません。ですから、現時点では“様子見”ということで、社内資料でも唯一、具体的な指針が示されていないのです」(同)
裏マニュアルには、転居に伴う家電一式の新規購入費用も明記してある。東電は請求の妥当性を検証したうえで、この金額を目安に、具体的な補償額の検討に入るものとみられる。
この裏マニュアルについて、東電本社はその存在を認めたうえで、「上限単価、上限累計金額はあくまで目安として記載したもの。被災者の個々の事情をよくお聞きしたうえで誠実に対応する方針です」(広報部)とコメントしている。
マニュアルを用意して事に当たるのは、企業としては当然の措置といえる。補償を受ける人々も、東電の“手の内”をしっかり把握したうえで、1円も損することがないよう交渉に臨むべきだろう。
zakzak 2011/09 06 (引用)
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20110926/dms1109261118007-n1.htm
補償をめぐっては、被災者向けの「請求案内書」が専門用語だらけで156ページもあるため、高齢者らから「わかりにくい」との批判が出ている。
だが、社内向けの“裏マニュアル”は「検討中」とされている家財道具の価格についても、家電一式の購入参考額などが記載されており、東電の“腹づもり”がよくわかる内容となっている。
本紙が入手した東電社員向けの裏マニュアルには、「秘密情報 目的外使用・開示禁止」と明記され、補償金算定に向けた基本的な考え方から補償項目、補償金額の標準単価から対象範囲までが、被災者に渡された案内書の内容に沿って記載されている。
なかでも目を引くのが、補償項目ごとに定められた具体的な「上限単価」と「上限累計金額」だ。
赤い点線で目立つように囲ったうえで、《「補償金お支払いのご案内」(リーフレット)で公開していない基準》と注意書きがあり、補償作業にかかわる社員に対して厳秘を強調している。
補償金額に上限を設けることについては、枝野幸男官房長官(当時)が4月、「上限があるからこれ以上被害補償しませんということは、とても考えられないし、許されない」と述べている。その原則を無視するかのような裏マニュアルについて、東電関係者はこう明かす。
「補償はあくまでも、対象者の負担に対する実費払いが基本。算出が困難な場合には、実費相当額や遺失利益を算定することになりますが、その方法は原則としてすべて個別対応です。一部の被災者が無理難題を要求することも予想されるため、あらかじめ上限単価を定めておくということでしょう。もちろん、この数字が被災者の目に触れることは想定していません」
東電は、補償が受けられる要件を(1)避難生活による精神的損害(2)避難・帰宅費用(3)一時立入費用(4)生命・身体的損害(5)避難等に伴う就労不能損害(6)検査費用(人)(7)検査費用(物)(8)財物価値の喪失又は減少-とし、「上限単価」「上限累計金額」は別表のように定めている。
就労不能損害については、対象者を「正社員」「派遣・契約」「パート・アルバイト」などに区分けし、勤務実態を証明できる書類の有無などにより、本来得ていたであろう収入と現在の収入との差額か、就労形態ごとに毎月3万-15万円程度を支給するとしている。
これは案内書にも記載されているが、問題はその終了期間。裏マニュアルには、事故の収束とは無関係に、正社員の場合で最長が来年9月末、バイトやパートに至っては1月末までと明記されているのだ。
「実際には、立ち直りに最低でも2-3年は必要。それでも、内々には終了時期を定めているのですから、この時期まで再就職が決まらずに打ち切り対象となった被災者から、多くの苦情が寄せられるのは確実でしょう。会社(=東電)は失業保険の支給期間を参考に補償期間を設定したようですが、人災との批判が強い原発事故と同列に語ることへの批判は避けられないと思います」(前出関係者)
一方で、就労不能により家財道具の移動を伴う転居を余儀なくされた人に対しては、実費が原則ながら1世帯あたり最大50万円まで見込むあたり、意外に(?)太っ腹な面も見られる。
「会社が、請求の増大を最も懸念しているのは、新たに負担を余儀なくされる高額の生活費です。汚染された家財道具を検査するための検査機器購入費は1世帯あたり1台10万円を上限とする考え方を示していますが、ほかにも転居に伴う家電や自動車の購入費用などがあります。この部分の補償を全面的に突っぱねるわけにはいきません。ですから、現時点では“様子見”ということで、社内資料でも唯一、具体的な指針が示されていないのです」(同)
裏マニュアルには、転居に伴う家電一式の新規購入費用も明記してある。東電は請求の妥当性を検証したうえで、この金額を目安に、具体的な補償額の検討に入るものとみられる。
この裏マニュアルについて、東電本社はその存在を認めたうえで、「上限単価、上限累計金額はあくまで目安として記載したもの。被災者の個々の事情をよくお聞きしたうえで誠実に対応する方針です」(広報部)とコメントしている。
マニュアルを用意して事に当たるのは、企業としては当然の措置といえる。補償を受ける人々も、東電の“手の内”をしっかり把握したうえで、1円も損することがないよう交渉に臨むべきだろう。
zakzak 2011/09 06 (引用)
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20110926/dms1109261118007-n1.htm
@Happy20790さんのつぶやき 2011/09/26
ただいまっ(^O^)今日も無事帰って来ましたっ。1号機の原子炉建屋は今日も作業中止でし。先週、可燃性ガス測定器で4%Maxって言ったけどまさかの100%越え(*_*)今ある測定器は可燃性ガスを計るものだから水素単体はわからないけど東電はほとんどが水素だろうだって言ってる。
続き1:配管切んなくて良かった~。あり得ない事だけど、最初の工程には測定なんて項目なくて前日に決まったから、ヤバかったよ。水素単体の測定器は今1Fにはなくて、28日に準備出来る予定なんだ。28か29日に測定出来ると思う。結果は明らかだけどね。
続き2:その後は窒素置換して窒素パージしながら切断する計画を検討してる。空気中の酸素濃度は18%位だから空気に触れても爆発だから凄く怖いんだけど…。窒素も大量に使うから酸欠事故も心配だし…。
続き3:水素が配管内に溜まってるのは事故当初のものが抜けてないやつや、新たな水素が溜まって…と両方の理由があるみたい。新たな水素は色々な情報によると、どうも燃料被覆管のジルカロイの反応ではなくて水蒸気が高線量を浴びると水素が発生するみたい。
続き4:どこにどれだけ溜まってるかわかんないから大変だよ。原子炉建屋だけじゃなくてタービン建屋の配管だって危ないし…。凄い配管の量だよ。対象配管だけアイソレ(仕切る)出来ればいいんだけど、仕切れる(アイソレ)バルブも壊れてるし、健全でも気体を止めるには難しいし…。
続き5:東電は対象配管だけなんとか対応して工事進めるみたいだけど、作業側としては先に全体をなんとかしないとって考えるけど多分無理なんだろうな。
続き6:東電は1号機爆発の時も絶対爆発は無いって言ってオイラ達は2号機の中の作業、自衛隊や消防はヤード作業してた時にドドドッカーンてきたからなぁ。自衛隊は東電信じないって撤退しちゃうし…。あれがなきゃもっと自衛隊手伝ったかもなのに。
続き7:そんな今の現状で28日に避難準備区域が解除される。もう少し待てないのかなぁ…。せめてカバーリングが出来るまで。最近ニュースも詳しく伝えないから危険性がわからないのかなぁ。汚染水処理だってサリーが止まったりまだまだ安心出来ないし…。
続き1:配管切んなくて良かった~。あり得ない事だけど、最初の工程には測定なんて項目なくて前日に決まったから、ヤバかったよ。水素単体の測定器は今1Fにはなくて、28日に準備出来る予定なんだ。28か29日に測定出来ると思う。結果は明らかだけどね。
続き2:その後は窒素置換して窒素パージしながら切断する計画を検討してる。空気中の酸素濃度は18%位だから空気に触れても爆発だから凄く怖いんだけど…。窒素も大量に使うから酸欠事故も心配だし…。
続き3:水素が配管内に溜まってるのは事故当初のものが抜けてないやつや、新たな水素が溜まって…と両方の理由があるみたい。新たな水素は色々な情報によると、どうも燃料被覆管のジルカロイの反応ではなくて水蒸気が高線量を浴びると水素が発生するみたい。
続き4:どこにどれだけ溜まってるかわかんないから大変だよ。原子炉建屋だけじゃなくてタービン建屋の配管だって危ないし…。凄い配管の量だよ。対象配管だけアイソレ(仕切る)出来ればいいんだけど、仕切れる(アイソレ)バルブも壊れてるし、健全でも気体を止めるには難しいし…。
続き5:東電は対象配管だけなんとか対応して工事進めるみたいだけど、作業側としては先に全体をなんとかしないとって考えるけど多分無理なんだろうな。
続き6:東電は1号機爆発の時も絶対爆発は無いって言ってオイラ達は2号機の中の作業、自衛隊や消防はヤード作業してた時にドドドッカーンてきたからなぁ。自衛隊は東電信じないって撤退しちゃうし…。あれがなきゃもっと自衛隊手伝ったかもなのに。
続き7:そんな今の現状で28日に避難準備区域が解除される。もう少し待てないのかなぁ…。せめてカバーリングが出来るまで。最近ニュースも詳しく伝えないから危険性がわからないのかなぁ。汚染水処理だってサリーが止まったりまだまだ安心出来ないし…。
驚愕! 「喫煙者は禁煙者に比べて3分の1もの記憶を失う」という研究結果
喫煙が健康に良くないことは周知のことだが、最新の研究では新たな人体への影響が確認された。それによると、喫煙者はたばこを吸わない人と比べると、なんと3分の1もの記憶を失うというのだ。
英ノーサンブリア大学の研究者らは、18~25歳の被験者70名を対象に記憶力テストを行った。全員で大学内を散策し、どこに何があったか、掲示板にはどんなことが書かれていたかなど様々なことを記憶していってもらうという、いたって単純なものだ。
テストの結果、喫煙者が覚えていたのは全内容の59パーセントほどであった。これに対し、喫煙をしたことがない人は81パーセント記憶していた。さらに驚くべきことに、以前は喫煙していたが禁煙に成功したという人では74パーセントだった。
研究チームを率いたヘファナン教授によると、「禁煙することが健康に良いことは知られていますが、記憶力に関しても大きな効果をもたらすことが明らかになったのは今回が初めてです。たばこをやめれば、脳の認知機能を回復させることができるということです」とのこと。教授は今後、受動喫煙などに関しても記憶力にどのような影響があるのか調べていくという。
今回の研究結果は、そろそろ禁煙しようかと考えている方にとって、背中を押してくれるひとつの要因となるかもしれない。自分は喫煙しないという方でも、周囲に禁煙できずに困っている人がいたら、この結果を教えてあげると良いだろう。
参照元:Mail Online(英文)
ロケットニュース24 2011/0926 (引用)
http://topics.jp.msn.com/wadai/rocketnews24/column.aspx?articleid=708642
この記事を読んで思った事。
仮に喫煙者が三分の一の事を忘れてしまうとしても、人生の三分の一は都合の悪い事だと思えばむしろ気が楽になるのかもしれない。
でも忘れる事が、すべて都合の悪い事ばかりじゃないだろうけれどもね。
英ノーサンブリア大学の研究者らは、18~25歳の被験者70名を対象に記憶力テストを行った。全員で大学内を散策し、どこに何があったか、掲示板にはどんなことが書かれていたかなど様々なことを記憶していってもらうという、いたって単純なものだ。
テストの結果、喫煙者が覚えていたのは全内容の59パーセントほどであった。これに対し、喫煙をしたことがない人は81パーセント記憶していた。さらに驚くべきことに、以前は喫煙していたが禁煙に成功したという人では74パーセントだった。
研究チームを率いたヘファナン教授によると、「禁煙することが健康に良いことは知られていますが、記憶力に関しても大きな効果をもたらすことが明らかになったのは今回が初めてです。たばこをやめれば、脳の認知機能を回復させることができるということです」とのこと。教授は今後、受動喫煙などに関しても記憶力にどのような影響があるのか調べていくという。
今回の研究結果は、そろそろ禁煙しようかと考えている方にとって、背中を押してくれるひとつの要因となるかもしれない。自分は喫煙しないという方でも、周囲に禁煙できずに困っている人がいたら、この結果を教えてあげると良いだろう。
参照元:Mail Online(英文)
ロケットニュース24 2011/0926 (引用)
http://topics.jp.msn.com/wadai/rocketnews24/column.aspx?articleid=708642
この記事を読んで思った事。
仮に喫煙者が三分の一の事を忘れてしまうとしても、人生の三分の一は都合の悪い事だと思えばむしろ気が楽になるのかもしれない。
でも忘れる事が、すべて都合の悪い事ばかりじゃないだろうけれどもね。
みんなが思ってる汚染地図 Aska's 寝言BLOG
Speedie の2011/3/12のデータがこれ。
2011年9月26日現在、年間1mSv以上の外部被ばくエリアは「関西が思っている」汚染範囲に近い。
また福島産の桃が沖縄のスーパーで売られている位だから、食品に因る内部被ばくエリアは「海外が思っている」汚染範囲に近いイメージだろう。
宮崎の口蹄疫問題では、産業自体を壊滅的事態に追い込んだ政府は、東電を保護するために汚染食物の流通をごり押ししている。
Aska's 寝言BLOG 2011/09/21 (引用)
http://aska2626.blog91.fc2.com/blog-entry-754.html
「浜岡原発永久停止を」 牧之原市議会、決議書提案へ
東日本大震災の福島第1原発事故を受けて、浜岡原発(御前崎市佐倉)に隣接する牧之原市の市議会は21日、26日の最終本会議に「浜岡原発の永久停止を求める決議」案を議員発議で提案することを市議会全員協議会で決めた。永久停止を求める決議書の提案は地元4市(御前崎、牧之原、掛川、菊川)では初めて。
決議案では「国でいう『原発は安全である』という神話が根底から崩れ去った」と指摘。「まず第1に市民の生命・財産を守ることを考えなければならない」と強調した上で、「東海地震の震源域に立地している浜岡原発は確実な安全・安心が将来にわたって担保されない限り、永久停止にするべき」としている。
市役所相良庁舎で開かれた全員協議会で、「国や県の調査が終わってからでも遅くない」「4市対協(浜岡原発安全等対策協議会)で協力して方向性を決めてきた。なぜ今、牧之原だけが独自に出さなければならないのか」「全面停止している中で、あえて永久停止を求める決議をする必要があるのか」などとする反対意見も出た。出席議員16人のうち、4分の3以上の12人が賛成に回り、決議案は採択された。
田村兼夫議長は「近々、近隣3市の議長に報告して、理解していただきたい。市民意識調査でも6割の市民が再稼働について反対している。議会としても市民の要望に応えたい」と述べた。
静岡新聞 2011/09/22 (引用)
http://www.at-s.com/news/detail/100062897.html
決議案では「国でいう『原発は安全である』という神話が根底から崩れ去った」と指摘。「まず第1に市民の生命・財産を守ることを考えなければならない」と強調した上で、「東海地震の震源域に立地している浜岡原発は確実な安全・安心が将来にわたって担保されない限り、永久停止にするべき」としている。
市役所相良庁舎で開かれた全員協議会で、「国や県の調査が終わってからでも遅くない」「4市対協(浜岡原発安全等対策協議会)で協力して方向性を決めてきた。なぜ今、牧之原だけが独自に出さなければならないのか」「全面停止している中で、あえて永久停止を求める決議をする必要があるのか」などとする反対意見も出た。出席議員16人のうち、4分の3以上の12人が賛成に回り、決議案は採択された。
田村兼夫議長は「近々、近隣3市の議長に報告して、理解していただきたい。市民意識調査でも6割の市民が再稼働について反対している。議会としても市民の要望に応えたい」と述べた。
静岡新聞 2011/09/22 (引用)
http://www.at-s.com/news/detail/100062897.html
福島第1原発:10万ベクレル超の焼却灰も埋め立てへ
環境省は25日、東京電力福島第1原発事故に伴い放射性物質に汚染されたがれきについて、これまで処理方法の決まっていなかった、放射性セシウム濃度が1キロ当たり10万ベクレルを超える焼却灰についても、放射性物質の流出を防止する措置を取れば、埋め立て処理を認める方針を固めた。
具体的な方法としては、1キロ当たり8000~10万ベクレルの処理と同様に、焼却灰をセメントで固めた上で、雨水の流入や地下水への流出を防ぐ措置が取られた施設であれば、埋め立てを認める。地下水への流出防止策などを施した「管理型最終処分場」などの現行施設の利用も検討しているという。
同省が16都県の産業廃棄物焼却施設約650施設のうち110施設で焼却灰の放射性セシウム濃度を調査した結果、福島県内の1施設で1キロ当たり14万4200ベクレルと10万ベクレルを超えた。【藤野基文】
具体的な方法としては、1キロ当たり8000~10万ベクレルの処理と同様に、焼却灰をセメントで固めた上で、雨水の流入や地下水への流出を防ぐ措置が取られた施設であれば、埋め立てを認める。地下水への流出防止策などを施した「管理型最終処分場」などの現行施設の利用も検討しているという。
同省が16都県の産業廃棄物焼却施設約650施設のうち110施設で焼却灰の放射性セシウム濃度を調査した結果、福島県内の1施設で1キロ当たり14万4200ベクレルと10万ベクレルを超えた。【藤野基文】
尖閣、中国人船長釈放で松本前参与「官邸側が判断した」
--船長はなぜ釈放されたのか
「那覇地検が大きなミスをしていたから。地検から首相官邸に証拠となるコピーのビデオテープが届いたが、重大な瑕疵(かし)があり、(起訴しても)公判がたえられない、有罪にもならないと官邸側が判断した」
--重大な瑕疵とは
「それはあまり明かしてはまずいので…。仙谷由人官房長官が検察担当者に質問をして、瑕疵があると分かった」
--政治判断があったというわけか
「誰がミスをしたか責任追及をしないために高度な政治判断があった。仙谷氏は菅直人首相が(釈放の)指示をしたというのではなくて、地検が(釈放という)判断をして釈放することにしたという報告がきたので、(首相官邸は)それを了としたという言い方にした」
--事件発生後の経緯は
「閣内では事件発生当初、菅氏や前原誠司国土交通相のように『証拠もあるわけで、国内法にのっとり断固として裁くべきだ』との考え方と、『釈放すべきだ』との立場に立つ仙谷氏の2つの意見があった」
--最終的に釈放という判断に至ったのは
「それは裁判が維持できないから。最終的には菅首相が判断したわけだ」
--菅氏が指示を出したのは事実か
「そうでなきゃ、釈放なんかできないでしょ、最終的に。あれだけの外交問題になっていたわけだから。菅氏は国連総会の最中に仙谷氏に電話をかけて、釈放するかしないかでやり合っていた。仙谷氏は官邸から一歩も出ずに夜中に首相と話し合っていた」
--菅氏が仙谷氏に押し切られたということか
「仙谷氏の方に正当性があると。(菅氏も)裁判が維持できないと納得した。電話のやりとりの中で(釈放するとの)2人の合意がなされた。それは船長が釈放される2、3日前だ」
--なぜそうしたのか
「菅さんは自分に責任がかかってくる問題は避けたがっていた」
--釈放は菅氏と仙谷氏の2人で決めたのか
「少なくとも官房副長官くらいはいるかもしれないが、政治家が決めた」
--官邸側の誰が法務省・地検側に釈放しろと命令をしたのか
「少なくとも菅氏はしていないでしょう。仙谷氏の可能性が高い」
--官邸側の指示で検察が動いたといえるか
「それはそうですね」
--事件について菅、仙谷両氏のやりとりをどのように聞いていたか
「当時はまだ内閣官房参与ではなく(翌月の)10月15日に任命された。だが、事件の最中も、こういう電話が首相からあったとか、中国とのホットラインはあるかとか、なぜ中国側はああも強固なのかとか(仙谷氏から)相談を受けていた」
--仙谷氏にはどんな意見を伝えたのか
「(検察側の準備した)証拠に瑕疵があるなら裁判は戦えないとか、釈放するなら勾留延長する前にしておけばよかったとかは言った」
--菅政権の対応が迷走したのは
「菅氏だって前原氏だって法律的なことをちゃんと知らないわけでしょ。実は政府ではこうした事件が起きた場合のマニュアルが平成20年に作られたが、それは起訴までで、起訴後のマニュアルは今もない」(村上智博)
=肩書は当時
【プロフィル】松本健一(まつもと・けんいち)昭和21年、群馬県生まれ。東大卒。京都精華大、麗沢大教授などを歴任し、評論、評伝などで活躍。日本近代精神史やアジア文化論が専門。仙谷由人元官房長官とは東大の同期生。仙谷氏の誘いで昨年10月、内閣官房参与に就任したが今年9月に退任した。「評伝 北一輝」「泥の文明」「三島由紀夫の二・二六事件」など著書多数。
「那覇地検が大きなミスをしていたから。地検から首相官邸に証拠となるコピーのビデオテープが届いたが、重大な瑕疵(かし)があり、(起訴しても)公判がたえられない、有罪にもならないと官邸側が判断した」
--重大な瑕疵とは
「それはあまり明かしてはまずいので…。仙谷由人官房長官が検察担当者に質問をして、瑕疵があると分かった」
--政治判断があったというわけか
「誰がミスをしたか責任追及をしないために高度な政治判断があった。仙谷氏は菅直人首相が(釈放の)指示をしたというのではなくて、地検が(釈放という)判断をして釈放することにしたという報告がきたので、(首相官邸は)それを了としたという言い方にした」
--事件発生後の経緯は
「閣内では事件発生当初、菅氏や前原誠司国土交通相のように『証拠もあるわけで、国内法にのっとり断固として裁くべきだ』との考え方と、『釈放すべきだ』との立場に立つ仙谷氏の2つの意見があった」
--最終的に釈放という判断に至ったのは
「それは裁判が維持できないから。最終的には菅首相が判断したわけだ」
--菅氏が指示を出したのは事実か
「そうでなきゃ、釈放なんかできないでしょ、最終的に。あれだけの外交問題になっていたわけだから。菅氏は国連総会の最中に仙谷氏に電話をかけて、釈放するかしないかでやり合っていた。仙谷氏は官邸から一歩も出ずに夜中に首相と話し合っていた」
--菅氏が仙谷氏に押し切られたということか
「仙谷氏の方に正当性があると。(菅氏も)裁判が維持できないと納得した。電話のやりとりの中で(釈放するとの)2人の合意がなされた。それは船長が釈放される2、3日前だ」
--なぜそうしたのか
「菅さんは自分に責任がかかってくる問題は避けたがっていた」
--釈放は菅氏と仙谷氏の2人で決めたのか
「少なくとも官房副長官くらいはいるかもしれないが、政治家が決めた」
--官邸側の誰が法務省・地検側に釈放しろと命令をしたのか
「少なくとも菅氏はしていないでしょう。仙谷氏の可能性が高い」
--官邸側の指示で検察が動いたといえるか
「それはそうですね」
--事件について菅、仙谷両氏のやりとりをどのように聞いていたか
「当時はまだ内閣官房参与ではなく(翌月の)10月15日に任命された。だが、事件の最中も、こういう電話が首相からあったとか、中国とのホットラインはあるかとか、なぜ中国側はああも強固なのかとか(仙谷氏から)相談を受けていた」
--仙谷氏にはどんな意見を伝えたのか
「(検察側の準備した)証拠に瑕疵があるなら裁判は戦えないとか、釈放するなら勾留延長する前にしておけばよかったとかは言った」
--菅政権の対応が迷走したのは
「菅氏だって前原氏だって法律的なことをちゃんと知らないわけでしょ。実は政府ではこうした事件が起きた場合のマニュアルが平成20年に作られたが、それは起訴までで、起訴後のマニュアルは今もない」(村上智博)
=肩書は当時
【プロフィル】松本健一(まつもと・けんいち)昭和21年、群馬県生まれ。東大卒。京都精華大、麗沢大教授などを歴任し、評論、評伝などで活躍。日本近代精神史やアジア文化論が専門。仙谷由人元官房長官とは東大の同期生。仙谷氏の誘いで昨年10月、内閣官房参与に就任したが今年9月に退任した。「評伝 北一輝」「泥の文明」「三島由紀夫の二・二六事件」など著書多数。
産経ニュース 2011/09/26 (引用)
中国人船長釈放「菅・仙谷氏が政治判断」 松本前参与が証言
菅直人政権で内閣官房参与を務めた松本健一氏は産経新聞社のインタビューに対し、昨年9月に起きた尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件で逮捕された中国人船長を処分保留のまま釈放したのは、当時の菅首相と仙谷由人官房長官の政治判断によるものだったと明らかにした。「政治判断」を否定した菅氏らの説明と大きく食い違う証言といえる。
松本氏は参与就任前だったが、仙谷氏から事件への対応について相談を受け、菅氏と仙谷氏とのやりとりを知る立場にあった。これまでにも当時の複数の閣僚や政府高官が「釈放は菅氏の指示で行われた」と証言していたが、実名で明言したのは初めて。
松本氏によると、昨年9月8日に船長が公務執行妨害容疑で逮捕された後、検察側が証拠となる漁船衝突時のビデオテープを首相官邸に届けた。それを見た官邸側が「テープ自体が証拠にならないとの致命的なミスがあり、公判にたえられず、有罪にもならないと判断した」という。
政府内では「断固として裁くべきだ」との主張もあり、船長の拘留期限が9月19日に10日間延長された後も調整が続いた。松本氏は「菅首相が(ニューヨークでの)国連総会の最中に仙谷氏に電話をかけて、釈放するかしないかでやりあっていた」とした上で、「最終的には菅首相が(釈放を)判断した」と説明した。
那覇地検は9月24日、船長を処分保留のまま釈放することを決定。中国人船長は翌25日に帰国した。地検は釈放について24日の記者会見で「わが国国民への影響や今後の日中関係を考慮すると、これ以上身柄を拘束して捜査を続けることは相当ではない」と述べた。
決定に対し、仙谷氏は記者会見で「地検独自の判断だ。それを諒とする」と述べ、政治判断ではないと強調した。菅氏も25日のニューヨーク市内での会見で「検察当局が事件の性質などを総合的に考慮し、国内法に基づいて粛々と判断した結果だ」と語った。
当時の検察幹部らは釈放について「検察の判断だった」と主張している。
産経ニュース 2011.9.26 11:26 (引用)
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110926/plc11092611290009-n1.htm
松本氏は参与就任前だったが、仙谷氏から事件への対応について相談を受け、菅氏と仙谷氏とのやりとりを知る立場にあった。これまでにも当時の複数の閣僚や政府高官が「釈放は菅氏の指示で行われた」と証言していたが、実名で明言したのは初めて。
松本氏によると、昨年9月8日に船長が公務執行妨害容疑で逮捕された後、検察側が証拠となる漁船衝突時のビデオテープを首相官邸に届けた。それを見た官邸側が「テープ自体が証拠にならないとの致命的なミスがあり、公判にたえられず、有罪にもならないと判断した」という。
政府内では「断固として裁くべきだ」との主張もあり、船長の拘留期限が9月19日に10日間延長された後も調整が続いた。松本氏は「菅首相が(ニューヨークでの)国連総会の最中に仙谷氏に電話をかけて、釈放するかしないかでやりあっていた」とした上で、「最終的には菅首相が(釈放を)判断した」と説明した。
那覇地検は9月24日、船長を処分保留のまま釈放することを決定。中国人船長は翌25日に帰国した。地検は釈放について24日の記者会見で「わが国国民への影響や今後の日中関係を考慮すると、これ以上身柄を拘束して捜査を続けることは相当ではない」と述べた。
決定に対し、仙谷氏は記者会見で「地検独自の判断だ。それを諒とする」と述べ、政治判断ではないと強調した。菅氏も25日のニューヨーク市内での会見で「検察当局が事件の性質などを総合的に考慮し、国内法に基づいて粛々と判断した結果だ」と語った。
当時の検察幹部らは釈放について「検察の判断だった」と主張している。
産経ニュース 2011.9.26 11:26 (引用)
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110926/plc11092611290009-n1.htm
2011年9月24日土曜日
blind 現実に目を閉ざすものは、未来に盲目である
blindfilm2011 さんが 2011/09/02 にアップロード
http://www.youtube.com/watch?v=E2SgonaD4U0
もしかしたら、既に手遅れなのかもしれない。
でも、まだ諦めないで日本を残したいという願いを叶えたい。
原発なんかクソ喰らえだ。
今なお続く大手メディアの“不誠実”な報道に対する不信
東京電力福島第一原発事故による大手メディアへの報道不信が極まっている。
それも当然のことだろう。ここまで一貫して「原発事故」を象徴とする事件・事故の真相の情報隠蔽に加担してしまっては、読者や視聴者にも気づかれるというものだ。
だからといって、筆者は、新聞・テレビを全否定するつもりはない。それはこれまでと同じ姿勢だ。
たとえば、東京新聞の社説や「こちら特報部」、あるいはNHKのストレートニュースなどのように、誠実な報道を繰り返している大手メディアも少なくない。
だが、それでも、読者や視聴者の立場からすれば、不誠実と思われる報道が続いている。それはまた、比較的気づかないような形でこっそりと報じられることが少なくない。きょうの読売新聞の次のベタ記事などまさしくその好例である。
一見何の変哲もないベタ記事の
〈韓国、福島を除く被災3県への渡航制限を解除
【ソウル=中川孝之】韓国外交通商省は20日、東日本大震災で、福島、宮城、岩手、茨城の4県に出していた渡航制限について、21日から、福島県を除きすべて解除すると発表した。
同省は、福島を除く3県は、余震が減り福島第一原発事故の影響もほとんどない、と解除理由を説明している〉(2011年9月20日22時32分 読売新聞)
この小さな記事がなぜ不誠実なのか。それは、最初の前提となる情報が欠落しているからだ。
最初の情報というのは、〈日本への渡航制限が行われていた〉というニュースを指す。事故発生当初の3月、韓国政府が東北4県に渡航制限を出していたというニュースを記憶している読者はほとんどいないだろう。それも当然だ。実際、海外政府による日本への渡航制限、渡航禁止、あるいは当初は避難勧告、避難命令を、曖昧か、あるいはほとんど報じてこなかったからだ。
その結果、原発事故を起こした日本が、海外からどのように見られているかもわからないことになった。だが、情報を売っている新聞記者や放送記者がまさか、知らなかったとは言わせない。
こんなにあった!
【3月23日現在、原発事故への各国政府の対応。
▽米国
福島第一原発から80キロ圏外への退避勧告
チャーター機で約100人が台湾へ退避
外交官らの家族約600人に退避許可
軍人の家族2万人の国外退去を支援
▽英国
福島第一原発から80キロ圏外への退避勧告
チャーター機を香港まで運航
▽フランス
出国または東京以南への移動求める
政府機で241人がソウルへ退避
エールフランスに増便を指示
▽イタリア
出国または東京とその以北からの退避勧告
特別航空便の運航を検討
▽スイス
被災地と東京・横浜からの一時退避勧告
チャーター機の運航を検討
▽オーストリア
出国または東京・横浜からの退避勧告
▽スペイン
福島第一原発から120キロ圏外への退避勧告
チャーター機を運航
▽ロシア
輸送機を派遣
▽ベルギー
軍用機を派遣
▽チェコ
軍用機で106人が帰国
▽クロアチア
出国または南部への退避勧告
▽オーストラリア
福島第一原発から80キロ圏外への退避勧告
▽ニュージーランド
福島第一原発から80キロ圏外への退避勧告
▽韓国
福島第一原発から80キロ圏外への退避勧告
▽シンガポール
福島第一原発から100キロ圏外への退避勧告
▽フィンランド
東京とその以北からの退避勧告
▽セルビア
出国を勧告
▽イスラエル
東京周辺から西日本などへの退避勧告
▽ドイツ
出国または東京・横浜からの退避勧告
▽台湾
高齢者、子供、女性に出国検討求める】
諸外国の動きを
これは、3月の原発事故発生直後、筆者が自らのメルマガで配信した世界各国の避難勧告の様子である。
日付は3月23日現在とあるが、実際は3月15日にはほとんどの国がこうした勧告を出していたのである。
ところが、当時の日本では、世界のこうした動きを報じるだけで「デマ扱い」され、非難の集中砲火を浴びたものだ。その理由はなんといっても、同時期の日本政府の次の発表によるところが大きい。
【▼日本
福島第一原発から20キロ圏外への退避勧告
20~30キロは屋内待避】
そしてまた、記者クラブメディアがこの「安心デマ」「安全デマ」を盛んに報じたものだから、多くの読者や視聴者が真相を知らされないまま、被曝してしまったのである。
筆者が繰り返し言及してきた「犯罪行為」とはこのことだ。
大手メディアはなぜ報じない?
さらに大きな問題は今なお、こうした事実が公表されず、どのメディアも報じないことにある。
その結果、きょうの読売新聞がこっそり報じたニュースのように、読者にしてみれば「おや、そんなことになっていたのか」という記事が繰り返し載ることになるのである。
〈風評被害賠償金、きょうから仮払い請求受け付け
東京電力の福島第一原発事故で福島、茨城、栃木、群馬県内の観光業者が受けた風評被害の賠償金を国が東電に代わって仮払いするための請求受け付けが21日から始まる。
東電は今月12日から事故被害者への本格的な賠償手続きを開始。21日から法人、個人事業主にも対象を拡大するが、「東電による賠償金を待たずに運転資金が必要」という観光業者には、国が東電に代わって賠償金を仮払いする。文部科学省の発表によると、仮払いの請求書は郵送で受け付ける。宛先は、〒100-8959東京都千代田区霞ヶ関3の2の2「特定原子力損害に係る仮払金請求書 受付窓口」〉(2011年9月21日01時27分 読売新聞)
このニュースは昨日のものだが、たとえば筆者のメルマガの情報と、大手メディアの情報では、観光業者が求める賠償請求の範囲も額も違ってくるのは明白だろう。
各国の避難勧告情報を元に賠償を試算すれば、その範囲は東北のみならず、日本全土に及ぶことになる。
こうした情報は死活問題であるが、日本のメディアの不誠実な報道のおかげでなにも伝わってこないのだ。
繰り返し書こう。新聞・テレビは読者や視聴者のために、いい加減に政府・東電の情報隠蔽に加担するのは止めたらどうだろうか。
Diamond Online 週刊 上杉隆 2011/09/22 (引用)
http://diamond.jp/articles/-/14114
それも当然のことだろう。ここまで一貫して「原発事故」を象徴とする事件・事故の真相の情報隠蔽に加担してしまっては、読者や視聴者にも気づかれるというものだ。
だからといって、筆者は、新聞・テレビを全否定するつもりはない。それはこれまでと同じ姿勢だ。
たとえば、東京新聞の社説や「こちら特報部」、あるいはNHKのストレートニュースなどのように、誠実な報道を繰り返している大手メディアも少なくない。
だが、それでも、読者や視聴者の立場からすれば、不誠実と思われる報道が続いている。それはまた、比較的気づかないような形でこっそりと報じられることが少なくない。きょうの読売新聞の次のベタ記事などまさしくその好例である。
一見何の変哲もないベタ記事の
“不誠実”な点とは
〈韓国、福島を除く被災3県への渡航制限を解除
【ソウル=中川孝之】韓国外交通商省は20日、東日本大震災で、福島、宮城、岩手、茨城の4県に出していた渡航制限について、21日から、福島県を除きすべて解除すると発表した。
同省は、福島を除く3県は、余震が減り福島第一原発事故の影響もほとんどない、と解除理由を説明している〉(2011年9月20日22時32分 読売新聞)
この小さな記事がなぜ不誠実なのか。それは、最初の前提となる情報が欠落しているからだ。
最初の情報というのは、〈日本への渡航制限が行われていた〉というニュースを指す。事故発生当初の3月、韓国政府が東北4県に渡航制限を出していたというニュースを記憶している読者はほとんどいないだろう。それも当然だ。実際、海外政府による日本への渡航制限、渡航禁止、あるいは当初は避難勧告、避難命令を、曖昧か、あるいはほとんど報じてこなかったからだ。
その結果、原発事故を起こした日本が、海外からどのように見られているかもわからないことになった。だが、情報を売っている新聞記者や放送記者がまさか、知らなかったとは言わせない。
こんなにあった!
海外政府による日本からの退避勧告
【3月23日現在、原発事故への各国政府の対応。
▽米国
福島第一原発から80キロ圏外への退避勧告
チャーター機で約100人が台湾へ退避
外交官らの家族約600人に退避許可
軍人の家族2万人の国外退去を支援
▽英国
福島第一原発から80キロ圏外への退避勧告
チャーター機を香港まで運航
▽フランス
出国または東京以南への移動求める
政府機で241人がソウルへ退避
エールフランスに増便を指示
▽イタリア
出国または東京とその以北からの退避勧告
特別航空便の運航を検討
▽スイス
被災地と東京・横浜からの一時退避勧告
チャーター機の運航を検討
▽オーストリア
出国または東京・横浜からの退避勧告
▽スペイン
福島第一原発から120キロ圏外への退避勧告
チャーター機を運航
▽ロシア
輸送機を派遣
▽ベルギー
軍用機を派遣
▽チェコ
軍用機で106人が帰国
▽クロアチア
出国または南部への退避勧告
▽オーストラリア
福島第一原発から80キロ圏外への退避勧告
▽ニュージーランド
福島第一原発から80キロ圏外への退避勧告
▽韓国
福島第一原発から80キロ圏外への退避勧告
▽シンガポール
福島第一原発から100キロ圏外への退避勧告
▽フィンランド
東京とその以北からの退避勧告
▽セルビア
出国を勧告
▽イスラエル
東京周辺から西日本などへの退避勧告
▽ドイツ
出国または東京・横浜からの退避勧告
▽台湾
高齢者、子供、女性に出国検討求める】
諸外国の動きを
報じただけで「デマ扱い」
これは、3月の原発事故発生直後、筆者が自らのメルマガで配信した世界各国の避難勧告の様子である。
日付は3月23日現在とあるが、実際は3月15日にはほとんどの国がこうした勧告を出していたのである。
ところが、当時の日本では、世界のこうした動きを報じるだけで「デマ扱い」され、非難の集中砲火を浴びたものだ。その理由はなんといっても、同時期の日本政府の次の発表によるところが大きい。
【▼日本
福島第一原発から20キロ圏外への退避勧告
20~30キロは屋内待避】
そしてまた、記者クラブメディアがこの「安心デマ」「安全デマ」を盛んに報じたものだから、多くの読者や視聴者が真相を知らされないまま、被曝してしまったのである。
筆者が繰り返し言及してきた「犯罪行為」とはこのことだ。
大手メディアはなぜ報じない?
情報次第で賠償請求に変化も
さらに大きな問題は今なお、こうした事実が公表されず、どのメディアも報じないことにある。
その結果、きょうの読売新聞がこっそり報じたニュースのように、読者にしてみれば「おや、そんなことになっていたのか」という記事が繰り返し載ることになるのである。
〈風評被害賠償金、きょうから仮払い請求受け付け
東京電力の福島第一原発事故で福島、茨城、栃木、群馬県内の観光業者が受けた風評被害の賠償金を国が東電に代わって仮払いするための請求受け付けが21日から始まる。
東電は今月12日から事故被害者への本格的な賠償手続きを開始。21日から法人、個人事業主にも対象を拡大するが、「東電による賠償金を待たずに運転資金が必要」という観光業者には、国が東電に代わって賠償金を仮払いする。文部科学省の発表によると、仮払いの請求書は郵送で受け付ける。宛先は、〒100-8959東京都千代田区霞ヶ関3の2の2「特定原子力損害に係る仮払金請求書 受付窓口」〉(2011年9月21日01時27分 読売新聞)
このニュースは昨日のものだが、たとえば筆者のメルマガの情報と、大手メディアの情報では、観光業者が求める賠償請求の範囲も額も違ってくるのは明白だろう。
各国の避難勧告情報を元に賠償を試算すれば、その範囲は東北のみならず、日本全土に及ぶことになる。
こうした情報は死活問題であるが、日本のメディアの不誠実な報道のおかげでなにも伝わってこないのだ。
繰り返し書こう。新聞・テレビは読者や視聴者のために、いい加減に政府・東電の情報隠蔽に加担するのは止めたらどうだろうか。
Diamond Online 週刊 上杉隆 2011/09/22 (引用)
http://diamond.jp/articles/-/14114
改革派官僚をなぜ辞めさせるのかーー人事を官僚に丸投げする枝野大臣に「古賀問題」をクラブ記者に代わって直撃 結局、政治主導などやる気なし/長谷川 幸洋
経済産業省の改革派官僚として知られた古賀茂明大臣官房付(審議官級)が、いよいよ退職に追い込まれようとしている。
本コラムの読者にあらためて紹介する必要もないと思うが、古賀は2009年12月に官房付きという閑職に飛ばされて以来、仕事がなく1年9カ月にわたって「干された」状態だった。7月末に古賀に会った海江田万里元経済産業相は「また会おう」と言ったが結局、再び顔を合わせることはなく、海江田が先に辞任してしまった。
海江田の後任は鉢呂吉雄前経産相である。古賀は鉢呂に自分を使う気があるのかどうか、メールで問い合わせた。すると、鉢呂本人ではなく官房長から「大臣は使う気がない」という返事があったので、いったん辞表を出した。
ところが、鉢呂は正式に古賀の辞職を承認する前に、自分自身が"問題発言"の責任をとった形で、在任わずか9日で辞めてしまった。その後任が枝野幸男経産相である。
*** 古賀がいったん辞意を撤回した理由 ***
古賀は枝野に対して、再び「自分を使う意思があるのかどうか、事務方を通さず、私に直接連絡してほしい。使う気がないなら、辞めるしかないと思っている」という趣旨のメールを出した。
古賀はまた官房長から「大臣は辞めてもらって結構だ、と言っている」と聞かされ、いったん辞職の意思を固める。ところがその直後、枝野が会見で「(古賀の扱いは)事務方に任せている」と発言したというニュースが報じられた。これを聞いて古賀は辞意を撤回する。大臣の意向がいまひとつ、はっきりしなかったからだ。
大臣が「辞めてもらって結構だ」と言っているのと「事務方に任せている」のとでは、古賀にとって天と地ほどの違いがある。それは、こういう事情だ。
古賀はかねて政権が本当に政治主導を貫くのであれば、幹部級公務員の人事は事務方に任せず、政治家である大臣自身が判断すべきだ、と訴えてきた。この点は公務員制度改革の肝にあたる。なぜなら、官僚が幹部官僚の人事を差配してしまえば、官僚組織は絶対に揺るがず、それどころか、組織の自己増殖が止まらないからだ。
公務員制度と官僚組織を改革するには、国民に選ばれた政治家である大臣が官僚の人事権を完全に行使して、官僚に与えた任務を遂行させなければならない。幹部官僚が大臣の指示に従わなければ、降格あるいは解任する場合もあったほうがいい。
だから枝野であれ、だれであれ、古賀は大臣が「辞めろ」と言うなら最初から辞めるつもりだった。ところが「事務方に任せている」のであれば、古賀を辞めさせるのは大臣ではなく事務方になってしまう。
それで辞めてしまえば、事務方が幹部級人事を差配するのを容認したのも同然である。それは古賀にとって受け入れられない話だった。それで古賀はいったん固めた辞意を撤回し、その旨をツイッターでも公に発信していた。
*** 古賀問題の直撃にメモを読み上げる枝野大臣 ***
古賀は枝野の返事を待った。だが返事はなく、またまた宙ぶらりんの状態になってしまった。
以上の経緯を踏まえ、私は枝野の意思を確認したいと考えて20日午前、経産省で開かれた定例の大臣会見に出席して質問した。私は普段、役所の記者クラブで開かれる会見に出席することはない。だが、ここは枝野と野田政権の姿勢を確認するうえでも大事な局面と思ったのだ。
経産省10階にある記者クラブの会見室に足を踏み入れるのは、およそ20年ぶりだった。当時とほとんど変わっていないが、クラブ詰め記者以外にフリーの記者が何人も出席している点が印象的だ。以下が、古賀問題をめぐる枝野との一問一答である。
長谷川:古賀さんの人事について大臣ご自身の考えを聞きたい。官房長は「大臣は辞めてもらって結構という考え」と古賀さんに伝えているようだが、それは本当か。
枝野:一般的に次官や局長の人事は別として、本来は個別にコメントすべき性質のものではないと思っている。一貫してそう申し上げているが、さまざまに報道されているので念のため申し上げると(手元のメモに目を落としながら)古賀氏については、海江田大臣、鉢呂大臣によって積み重ねられた判断と手続きが進められてきている。私としてはこれまでの判断を引き継ぎ、これを「了」とし、のちの手続きについては事務方に任せることした。
長谷川:その話を古賀さんご自身に伝えるつもりはあるか。
枝野:ありません。事務方において適切に対応していただけると思っている。
自分の判断にはまったく迷いがないというように、枝野は断固たる口調だった。よく考えた末の結論だったのだろう。用意のメモに目を落とした点がそれを物語っている。
しかし、私には疑問が残った。
古賀は審議官級であり、現職の官房長は古賀の同期である。ということは、古賀は次は局長になってもおかしくない年次にあたる。年功序列を守ったとして、もしも枝野が「次官や局長級」人事を自分が考えるというなら、理屈のうえでは古賀も局長候補者の1人として大臣の考慮対象に入るのではないか。
さらに能力実績を考えて抜擢人事もありうるとするなら、審議官級どころか課長級人事も大臣が実質的に差配してもおかしくない。
枝野が「次官や局長級は自分が考える」姿勢を示しながら、古賀は事務方に任せるというなら、古賀を登用する気はないという話になるだけでなく事実上、局長候補者も事務方に任せるという話にならないか。
つまり、次官や局長級を考えるなら、実は候補者である審議官級、あるいは抜擢を考慮すれば課長級まで大臣がよく検討しなければならないのではないか。そういう疑問だ。
*** 政治主導の人事などやる気がない ***
そんなことを考えながら会見の成り行きを観察していると、ほかに挙手している記者もたくさんいて、どうも1人2問までが暗黙の了解でもあるようだった。そこで最後に時間があれば、再質問しようと思って待っていた。すると、別の女性記者が質問した。
女性記者:先ほど大臣は次官や局長は別という話だったが、民主党の国家公務員法改正案では審議官や課長級も含めて、人事は内閣で一元管理ということだったと思う。先ほどのお答えとクラスが違いますが、どうお考えなのか。
この質問は核心を突いていた。枝野の答えはこうだった。
枝野:いまの制度の下で、大臣として直接的な判断と人事権の行使を行うのは基本的に次官、局長、それから官房の大臣周りの仕事していただく部局であろうと思う。それから民主党の案においても、最終的な判断を官邸で一元的に行うことになりますが、その案すべてを政務三役、内閣官房人事局長が全部、個別にみるのかといえば、それは私はそうではないと思っております。
そうした中で、恐縮ですが、職員のさまざまな人事のご要望を大臣が直接承って、大臣としての個別の意見を申し上げる前例を作るのは人事管理上、適切ではない、と思っているので先ほど申し上げた通りのお話をしています。
つまり、現行制度では大臣が人事権を行使するのは次官と局長、大臣官房あたりまでだと言っている。そして民主党の改革案でも、政務三役や内閣官房人事局長がすべて個別にみるわけではない。だから、現行制度の下で古賀のような一職員の話を大臣が聞くのはよくない、と言っていた。
ここは重要な問題点をはらんでいる。
とりわけ、民主党案による改革後であっても、政務三役や内閣官房人事局長が個別案件をすべてみるわけではないとした点は見逃せない。そうだとすると結局、官僚案丸飲みの幹部人事になってしまう可能性が残ってしまうのではないか。それで政治主導になるのかどうか。
その点を別として、記者が尋ねた「審議官や課長級を含めて内閣で一元管理」はどうなるのか、枝野は真正面から答えるのを避けていた。「政務三役や内閣官房人事局長が全部みるわけではない」のだから「審議官や課長級など眼中にない」と受け取れなくはなかったが。
*** 古賀の会見すら開かなかった記者クラブ ***
いずれにせよ、これで枝野が古賀を起用する意思はなく、また民主党の改革案を先取りした形で人事を断行するつもりもないことが明白になった。ようするに、これまで同様である。
せいぜい次官や局長級人事を考える程度なのだが、それは海江田が退任直前に行った幹部人事でその中身が明らかになっている。つまり、完全に役所主導の玉突き人事である。政治主導の見る影もない。枝野はそれを見直す気もなかった。
古賀はこの枝野発言を聞いて、辞職の意思を固めるだろう。
もう1点、記者クラブの問題にも触れておきたい。
古賀の主張と存在はベストセラーになった『日本中枢の崩壊』(講談社刊)で一躍、世間に知られるようになったが、古賀によれば、記者クラブとして「話を聞いてみよう」と古賀に声をかけたことは1度もない、という。
古賀が7月末に海江田と直接対決したときも、多くの記者が大臣室前に詰めかけたが、古賀の会見は記者クラブの会見室ではなく、1階ロビーの片隅で即席に開かれた。会見室は使われなかった。
古賀問題に関心をもつ記者はたくさんいたはずだが、なぜ古賀をクラブの会見に呼ぼうとしないのか。対照的に外国プレスが集まる日本外国特派員協会は6月、古賀を講演に招き、会見も開いてきた。これまで多くの外国プレスが古賀をインタビューし、記事を掲載している。
クラブに常駐していないテレビ朝日のディレクターが古賀問題について質問した際「他にまともな質問はないのか」とヤジを飛ばしたクラブ記者までいたという。こういうありさまだから、記者クラブは役所との癒着を疑われるのだ。
(文中敬称略)
現代ビジネス 2011/09/22 (引用)
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/20488
本コラムの読者にあらためて紹介する必要もないと思うが、古賀は2009年12月に官房付きという閑職に飛ばされて以来、仕事がなく1年9カ月にわたって「干された」状態だった。7月末に古賀に会った海江田万里元経済産業相は「また会おう」と言ったが結局、再び顔を合わせることはなく、海江田が先に辞任してしまった。
海江田の後任は鉢呂吉雄前経産相である。古賀は鉢呂に自分を使う気があるのかどうか、メールで問い合わせた。すると、鉢呂本人ではなく官房長から「大臣は使う気がない」という返事があったので、いったん辞表を出した。
ところが、鉢呂は正式に古賀の辞職を承認する前に、自分自身が"問題発言"の責任をとった形で、在任わずか9日で辞めてしまった。その後任が枝野幸男経産相である。
*** 古賀がいったん辞意を撤回した理由 ***
古賀は枝野に対して、再び「自分を使う意思があるのかどうか、事務方を通さず、私に直接連絡してほしい。使う気がないなら、辞めるしかないと思っている」という趣旨のメールを出した。
古賀はまた官房長から「大臣は辞めてもらって結構だ、と言っている」と聞かされ、いったん辞職の意思を固める。ところがその直後、枝野が会見で「(古賀の扱いは)事務方に任せている」と発言したというニュースが報じられた。これを聞いて古賀は辞意を撤回する。大臣の意向がいまひとつ、はっきりしなかったからだ。
大臣が「辞めてもらって結構だ」と言っているのと「事務方に任せている」のとでは、古賀にとって天と地ほどの違いがある。それは、こういう事情だ。
古賀はかねて政権が本当に政治主導を貫くのであれば、幹部級公務員の人事は事務方に任せず、政治家である大臣自身が判断すべきだ、と訴えてきた。この点は公務員制度改革の肝にあたる。なぜなら、官僚が幹部官僚の人事を差配してしまえば、官僚組織は絶対に揺るがず、それどころか、組織の自己増殖が止まらないからだ。
公務員制度と官僚組織を改革するには、国民に選ばれた政治家である大臣が官僚の人事権を完全に行使して、官僚に与えた任務を遂行させなければならない。幹部官僚が大臣の指示に従わなければ、降格あるいは解任する場合もあったほうがいい。
だから枝野であれ、だれであれ、古賀は大臣が「辞めろ」と言うなら最初から辞めるつもりだった。ところが「事務方に任せている」のであれば、古賀を辞めさせるのは大臣ではなく事務方になってしまう。
それで辞めてしまえば、事務方が幹部級人事を差配するのを容認したのも同然である。それは古賀にとって受け入れられない話だった。それで古賀はいったん固めた辞意を撤回し、その旨をツイッターでも公に発信していた。
*** 古賀問題の直撃にメモを読み上げる枝野大臣 ***
古賀は枝野の返事を待った。だが返事はなく、またまた宙ぶらりんの状態になってしまった。
以上の経緯を踏まえ、私は枝野の意思を確認したいと考えて20日午前、経産省で開かれた定例の大臣会見に出席して質問した。私は普段、役所の記者クラブで開かれる会見に出席することはない。だが、ここは枝野と野田政権の姿勢を確認するうえでも大事な局面と思ったのだ。
経産省10階にある記者クラブの会見室に足を踏み入れるのは、およそ20年ぶりだった。当時とほとんど変わっていないが、クラブ詰め記者以外にフリーの記者が何人も出席している点が印象的だ。以下が、古賀問題をめぐる枝野との一問一答である。
長谷川:古賀さんの人事について大臣ご自身の考えを聞きたい。官房長は「大臣は辞めてもらって結構という考え」と古賀さんに伝えているようだが、それは本当か。
枝野:一般的に次官や局長の人事は別として、本来は個別にコメントすべき性質のものではないと思っている。一貫してそう申し上げているが、さまざまに報道されているので念のため申し上げると(手元のメモに目を落としながら)古賀氏については、海江田大臣、鉢呂大臣によって積み重ねられた判断と手続きが進められてきている。私としてはこれまでの判断を引き継ぎ、これを「了」とし、のちの手続きについては事務方に任せることした。
長谷川:その話を古賀さんご自身に伝えるつもりはあるか。
枝野:ありません。事務方において適切に対応していただけると思っている。
自分の判断にはまったく迷いがないというように、枝野は断固たる口調だった。よく考えた末の結論だったのだろう。用意のメモに目を落とした点がそれを物語っている。
しかし、私には疑問が残った。
古賀は審議官級であり、現職の官房長は古賀の同期である。ということは、古賀は次は局長になってもおかしくない年次にあたる。年功序列を守ったとして、もしも枝野が「次官や局長級」人事を自分が考えるというなら、理屈のうえでは古賀も局長候補者の1人として大臣の考慮対象に入るのではないか。
さらに能力実績を考えて抜擢人事もありうるとするなら、審議官級どころか課長級人事も大臣が実質的に差配してもおかしくない。
枝野が「次官や局長級は自分が考える」姿勢を示しながら、古賀は事務方に任せるというなら、古賀を登用する気はないという話になるだけでなく事実上、局長候補者も事務方に任せるという話にならないか。
つまり、次官や局長級を考えるなら、実は候補者である審議官級、あるいは抜擢を考慮すれば課長級まで大臣がよく検討しなければならないのではないか。そういう疑問だ。
*** 政治主導の人事などやる気がない ***
そんなことを考えながら会見の成り行きを観察していると、ほかに挙手している記者もたくさんいて、どうも1人2問までが暗黙の了解でもあるようだった。そこで最後に時間があれば、再質問しようと思って待っていた。すると、別の女性記者が質問した。
女性記者:先ほど大臣は次官や局長は別という話だったが、民主党の国家公務員法改正案では審議官や課長級も含めて、人事は内閣で一元管理ということだったと思う。先ほどのお答えとクラスが違いますが、どうお考えなのか。
この質問は核心を突いていた。枝野の答えはこうだった。
枝野:いまの制度の下で、大臣として直接的な判断と人事権の行使を行うのは基本的に次官、局長、それから官房の大臣周りの仕事していただく部局であろうと思う。それから民主党の案においても、最終的な判断を官邸で一元的に行うことになりますが、その案すべてを政務三役、内閣官房人事局長が全部、個別にみるのかといえば、それは私はそうではないと思っております。
そうした中で、恐縮ですが、職員のさまざまな人事のご要望を大臣が直接承って、大臣としての個別の意見を申し上げる前例を作るのは人事管理上、適切ではない、と思っているので先ほど申し上げた通りのお話をしています。
つまり、現行制度では大臣が人事権を行使するのは次官と局長、大臣官房あたりまでだと言っている。そして民主党の改革案でも、政務三役や内閣官房人事局長がすべて個別にみるわけではない。だから、現行制度の下で古賀のような一職員の話を大臣が聞くのはよくない、と言っていた。
ここは重要な問題点をはらんでいる。
とりわけ、民主党案による改革後であっても、政務三役や内閣官房人事局長が個別案件をすべてみるわけではないとした点は見逃せない。そうだとすると結局、官僚案丸飲みの幹部人事になってしまう可能性が残ってしまうのではないか。それで政治主導になるのかどうか。
その点を別として、記者が尋ねた「審議官や課長級を含めて内閣で一元管理」はどうなるのか、枝野は真正面から答えるのを避けていた。「政務三役や内閣官房人事局長が全部みるわけではない」のだから「審議官や課長級など眼中にない」と受け取れなくはなかったが。
*** 古賀の会見すら開かなかった記者クラブ ***
いずれにせよ、これで枝野が古賀を起用する意思はなく、また民主党の改革案を先取りした形で人事を断行するつもりもないことが明白になった。ようするに、これまで同様である。
せいぜい次官や局長級人事を考える程度なのだが、それは海江田が退任直前に行った幹部人事でその中身が明らかになっている。つまり、完全に役所主導の玉突き人事である。政治主導の見る影もない。枝野はそれを見直す気もなかった。
古賀はこの枝野発言を聞いて、辞職の意思を固めるだろう。
もう1点、記者クラブの問題にも触れておきたい。
古賀の主張と存在はベストセラーになった『日本中枢の崩壊』(講談社刊)で一躍、世間に知られるようになったが、古賀によれば、記者クラブとして「話を聞いてみよう」と古賀に声をかけたことは1度もない、という。
古賀が7月末に海江田と直接対決したときも、多くの記者が大臣室前に詰めかけたが、古賀の会見は記者クラブの会見室ではなく、1階ロビーの片隅で即席に開かれた。会見室は使われなかった。
古賀問題に関心をもつ記者はたくさんいたはずだが、なぜ古賀をクラブの会見に呼ぼうとしないのか。対照的に外国プレスが集まる日本外国特派員協会は6月、古賀を講演に招き、会見も開いてきた。これまで多くの外国プレスが古賀をインタビューし、記事を掲載している。
クラブに常駐していないテレビ朝日のディレクターが古賀問題について質問した際「他にまともな質問はないのか」とヤジを飛ばしたクラブ記者までいたという。こういうありさまだから、記者クラブは役所との癒着を疑われるのだ。
(文中敬称略)
現代ビジネス 2011/09/22 (引用)
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/20488
2011年9月22日木曜日
山本太郎氏らを佐賀地検に告発しました(削除された記事)
党員No.11001 (投稿した人物のアカウントも削除済み)
京都党をまじめに考える会
京都党の末端党員が意見表明します。京都党の公式ブログではありません。
2011-08-17 07:20:05
7月11日に反原発団体が佐賀県庁に「突入」(マスコミの表現)した事件がありましたが、ご記憶にございますでしょうか?「突入」した人物の中に俳優の山本太郎氏がいたことで、大きく報道されました。
このニュースを見て、私は大変な怒りを覚えました。少し前に同じようなことをやった在特会が摘発されたのは記憶に新しいところですが、本事件では捜査機関が捜査を着手したという報道もなされていないことから、7月14日に佐賀地検に告発状を郵送しました(7月22日に一部訂正した告発状と証拠も補充して再送しました)。
「告発状を速やかに受理し、同封致しました告発状副本に受理印を押印して、告発人住所地まで遅滞なくご返送頂きたくお願い申し上げます」という添え状を付けたのですが、未だに受理印を押印した副本は私のもとに届いておりませんので、告発状が受理されたかどうか不明です。
佐賀地検から一度電話がありましたが「あなたが告発状を提出されたことに間違いありませんか」「告発状は警察など他の捜査機関にも提出されていませんか」という事実確認のみで、「受理するかどうか検討中」とのことでした(ちなみに告発状は検察のみにしか提出していません)。
佐賀地検から電話があった日から既に約1ヶ月経ちましたが、未だに捜査が開始されたという報道はなされていません。やはり、私は腰が重い検察を動かすためには「地域政党京都党 代表村山祥栄」の名前で告発するのが一番ではないかと思料します。京都市とは一切関係ない事件ですが、わが党の代表に告発への協力を要請したいと思います。
以下、告発状に記載した告発事実の全文です。
反原発団体の構成員・支持者である被告発人は平成23年7月11日、佐賀県庁前で玄海原発2・3号機の再稼働に反対する抗議活動を展開した。
被告発人は原発再開反対の請願書を佐賀県知事に渡すために佐賀県庁に立ち入ろうとしたが、管理権者である佐賀県は「庁舎管理の面から制限せざるを得ない」として県庁の正面玄関を含む多くの出入り口を封鎖する措置をとり、被告発人の県庁立ち入りを明白に拒否した。
こうした県庁の対応に反発した被告発人は県職員と押し問答の末、被告発人は管理権者の意思に反して県庁に侵入した。
県職員はバリケードを築いて被告発人の侵入を必死に防いだ。被告発人の中には警備員を羽交い絞めにする者もいた。
結局、被告発人は知事との面会はかなわず、県民ホールで原子力安全対策課の職員に請願書を手渡し、立ち去ることとなった。
このような被告発人の所為は憲法が保障する表現の自由から著しく逸脱するものであり、法治国家として是認できるものではない。県職員(とくに女性職員)の中には被告発人の本件所為に畏怖したであろうことは想像に難くない。
本件事件が発生してから相当な期間が経過しているが、未だに被告発人を被疑者とする捜査が行われているという報道はなされていない。従って、被告発人のような過激な者を野放しせず、厳重な処罰が行われるよう、速やかに捜査に着手することを求めるため、敢えて告発に踏み切った次第である。
京都ってこんなヤカラばっかりなんだね。
カネや利権の為だったらなんでもするってか。
軽率なヤラセ原発マフィアよ。
この件、必ず裏目にでるぜ。
Ameba blog 2011/9/22
京都党をまじめに考える会
京都党の末端党員が意見表明します。京都党の公式ブログではありません。
2011-08-17 07:20:05
7月11日に反原発団体が佐賀県庁に「突入」(マスコミの表現)した事件がありましたが、ご記憶にございますでしょうか?「突入」した人物の中に俳優の山本太郎氏がいたことで、大きく報道されました。
このニュースを見て、私は大変な怒りを覚えました。少し前に同じようなことをやった在特会が摘発されたのは記憶に新しいところですが、本事件では捜査機関が捜査を着手したという報道もなされていないことから、7月14日に佐賀地検に告発状を郵送しました(7月22日に一部訂正した告発状と証拠も補充して再送しました)。
「告発状を速やかに受理し、同封致しました告発状副本に受理印を押印して、告発人住所地まで遅滞なくご返送頂きたくお願い申し上げます」という添え状を付けたのですが、未だに受理印を押印した副本は私のもとに届いておりませんので、告発状が受理されたかどうか不明です。
佐賀地検から一度電話がありましたが「あなたが告発状を提出されたことに間違いありませんか」「告発状は警察など他の捜査機関にも提出されていませんか」という事実確認のみで、「受理するかどうか検討中」とのことでした(ちなみに告発状は検察のみにしか提出していません)。
佐賀地検から電話があった日から既に約1ヶ月経ちましたが、未だに捜査が開始されたという報道はなされていません。やはり、私は腰が重い検察を動かすためには「地域政党京都党 代表村山祥栄」の名前で告発するのが一番ではないかと思料します。京都市とは一切関係ない事件ですが、わが党の代表に告発への協力を要請したいと思います。
以下、告発状に記載した告発事実の全文です。
反原発団体の構成員・支持者である被告発人は平成23年7月11日、佐賀県庁前で玄海原発2・3号機の再稼働に反対する抗議活動を展開した。
被告発人は原発再開反対の請願書を佐賀県知事に渡すために佐賀県庁に立ち入ろうとしたが、管理権者である佐賀県は「庁舎管理の面から制限せざるを得ない」として県庁の正面玄関を含む多くの出入り口を封鎖する措置をとり、被告発人の県庁立ち入りを明白に拒否した。
こうした県庁の対応に反発した被告発人は県職員と押し問答の末、被告発人は管理権者の意思に反して県庁に侵入した。
県職員はバリケードを築いて被告発人の侵入を必死に防いだ。被告発人の中には警備員を羽交い絞めにする者もいた。
結局、被告発人は知事との面会はかなわず、県民ホールで原子力安全対策課の職員に請願書を手渡し、立ち去ることとなった。
このような被告発人の所為は憲法が保障する表現の自由から著しく逸脱するものであり、法治国家として是認できるものではない。県職員(とくに女性職員)の中には被告発人の本件所為に畏怖したであろうことは想像に難くない。
本件事件が発生してから相当な期間が経過しているが、未だに被告発人を被疑者とする捜査が行われているという報道はなされていない。従って、被告発人のような過激な者を野放しせず、厳重な処罰が行われるよう、速やかに捜査に着手することを求めるため、敢えて告発に踏み切った次第である。
コメント
132 ■狂ってる!
告発する相手を間違えてるのか、確信犯なのか。
売名でしょうが、犯罪者として有名になる人と大差ないですよ。
売名でしょうが、犯罪者として有名になる人と大差ないですよ。
133 ■売り言葉に買い言葉
血税で建てた県庁舎にバリケードを築くなんて本末転倒。
感情論で面会を拒否する首長も言語道断。
感情論で面会を拒否する首長も言語道断。
134 ■日本は法を大切にする国
山本氏らが、「建造物侵入」を犯したならば、
法に則って裁かれるのが法治国家です。
彼が他でどんな活動をしていようと、法を犯してはいけません。
よかれと思ったら手段を選ばなくてもいいなどと、良識ある大人のすることとも思えませぬ。
日本国の法を守るために、よくぞ告発してくださいました。
ありがとうございます。
法に則って裁かれるのが法治国家です。
彼が他でどんな活動をしていようと、法を犯してはいけません。
よかれと思ったら手段を選ばなくてもいいなどと、良識ある大人のすることとも思えませぬ。
日本国の法を守るために、よくぞ告発してくださいました。
ありがとうございます。
136 ■関西人として
恥ずかしい。
告発する暇があるならもっとましなことしたら?
>県職員(とくに女性職員)の中には被告発人の本件所為に畏怖したであろうことは想像に難くない。
ばかばかしい。
佐賀県の行政をとりしきってる職員が、そのくらいの覚悟くらいなくってどうすんだ。
ていうか、全部想像でしょうに(笑)
告発する暇があるならもっとましなことしたら?
>県職員(とくに女性職員)の中には被告発人の本件所為に畏怖したであろうことは想像に難くない。
ばかばかしい。
佐賀県の行政をとりしきってる職員が、そのくらいの覚悟くらいなくってどうすんだ。
ていうか、全部想像でしょうに(笑)
137 ■恥を知れ
憲法とは何かを、公とは何かを、ちゃんと勉強してみてください。法学部の一年生もこんな恥ずかしい間違いはしません。
138 ■売名じゃないでしょ利権保守でしょ?
京都ってこんなヤカラばっかりなんだね。
カネや利権の為だったらなんでもするってか。
軽率なヤラセ原発マフィアよ。
この件、必ず裏目にでるぜ。
140 ■マスコミに騙されるな!
マスコミの巧妙な映像編集とテロップに騙されて、突飛なことをしない方が良いと思いますよ。山本氏は突入しようとする市民団体を止めていた。
市民団体が警備員ともみ合った際に中に取り残された子供を、助け出そうとした。この場面をうまく編集でつながれていました。
Twitter民の多くの方が既知の事実です。
市民団体が警備員ともみ合った際に中に取り残された子供を、助け出そうとした。この場面をうまく編集でつながれていました。
Twitter民の多くの方が既知の事実です。
141 ■ね。
コメントみてたら、ほとんどの方が山本太郎さんを支持。
なんとか会?どーせお金もらってんでしょ。
または気に入らないコメントみつけて訴えるとか?
人として恥ずかしいわ。
なんとか会?どーせお金もらってんでしょ。
または気に入らないコメントみつけて訴えるとか?
人として恥ずかしいわ。
142 ■Re:日本は法を大切にする国
>行動には責任が伴うさん
人間の法が果たして平等と言えるでしょうか?
人間の法と創造者の法の板ばさみになったときは、一瞬たりともためらってはいけない。
人間の裁判官といえども、いつかは創造者によって裁かれるからである。
人間の法も必要不可欠なものであるが、もっと改善する必要がある。
人間の法は、愛と友情を考慮していないからである。
人間の法が果たして平等と言えるでしょうか?
人間の法と創造者の法の板ばさみになったときは、一瞬たりともためらってはいけない。
人間の裁判官といえども、いつかは創造者によって裁かれるからである。
人間の法も必要不可欠なものであるが、もっと改善する必要がある。
人間の法は、愛と友情を考慮していないからである。
144 ■馬鹿らしい
うんちくは、いいのでくだらない事に払うお金あるなら、福島原発で被害受けてる人に援助したらどうですか?あなたは、福島原発をみても原発が欲しいなら、福島に住んでください。基準値ギリギリの放射能物質がたっぷり入った米野菜肉沢山食べたらどうですか?
146 ■無題
よほど暇なのですね。もっと自分のために時間をつかってはどうですか?
それとも精神を患っておられるのでしたら、お大事に。
それとも精神を患っておられるのでしたら、お大事に。
148 ■ほんとに市会議員か?
事の真相を検証したのですか?まさか報道をそのまま鵜呑みにして告発したなんてことないでしょうね。
どんなおつもりで行ったかは知りませんが、佐賀県の問題をまさぐるより。
地元の問題を解決したほうがいいですよ。
やってることがマヌケとしかいいようがありません。自己満足なら今すぐ告発を取り下げたほうがいいですよ。
どんなおつもりで行ったかは知りませんが、佐賀県の問題をまさぐるより。
地元の問題を解決したほうがいいですよ。
やってることがマヌケとしかいいようがありません。自己満足なら今すぐ告発を取り下げたほうがいいですよ。
152 ■後悔してませんか?
寄せられたコメントを見たら、貴方と山本氏のどちらの行動が国民に支持されているか、よく判りますよね?山本氏らは、損得抜きで、本気でこの国の未来の為に行動している人達です。現場をこの目で見ていない私に真偽の程は分かりませんが、仮に山本氏らが強行手段で県庁に入ったのだとしても、そこまでしないと請願書を手渡すことすら出来ないことに驚きます。江戸時代か。
153 ■京都の行政書士なのに何故佐賀県庁のことで訴えるの?
佐賀県庁は国民だったら誰でも行けますよ。むしろ国民が東電に納得してないから、訴えに行った行為で何故突然京都の行政書士が出てきたりして山本さんだけを告発し訴える必要があるのでしょうか?山本さんは「古川康知事との面会を求めたが、会えないまま職員に請願書を手渡し立ち去った。」だけでしょう?国民なら誰でも他の県の県庁に行っていいはずですよ?むしろこのニュースを見て、私はあなたに対し大変な怒りを覚えました。京都に観光に行く気すら失せました。京都の末端党員であるなら観光資源とかそういうことまで含めた行動ができない大人げないあなたの行動で、「京都」という名が泣いてます。京都府民からあなたが批判されるぐらい不愉快な行動をとられてませんか?私は京都の観光及び京都の土産品や京都に関するあらゆることや物に対し今後一切購入しないし、観光にもいきません。そういう党員がいたことが驚きです。「京都」の名を汚したに過ぎない行為だと思います。
半減期でしかない放射線量を日々浴びている福島の子供たちや同じように大量のウランだのセシウムだのばらまかれたままその処理の仕方すらわからない今後どうしていいのかすら手探りな原発に対してあなたは東京電力に変わって責任を取ってくれますか?告発するならそこまで考えた上でしていることでしょうね?日本国民の健康やこれから先の未来をきちんと考えた上での行為ですよね?もしそうだとしたら本当に京都の恥になりますが・・・。国民が放射線に対して深く考えていかないといけない時期に何を考えてこのような行動を起こすのでしょうね。同じ日本国民だとしたら情けない。それとも実はよその国の方ですか?
半減期でしかない放射線量を日々浴びている福島の子供たちや同じように大量のウランだのセシウムだのばらまかれたままその処理の仕方すらわからない今後どうしていいのかすら手探りな原発に対してあなたは東京電力に変わって責任を取ってくれますか?告発するならそこまで考えた上でしていることでしょうね?日本国民の健康やこれから先の未来をきちんと考えた上での行為ですよね?もしそうだとしたら本当に京都の恥になりますが・・・。国民が放射線に対して深く考えていかないといけない時期に何を考えてこのような行動を起こすのでしょうね。同じ日本国民だとしたら情けない。それとも実はよその国の方ですか?
154 ■名前変えてください。
京都党って名前変えてくれませんか?
京都の名前のブランド力をかさにきたような党名も最初ポスター見たとき胡散臭っ。とおもいましたが。
この告発に関して京都は関係ないっていうなら党名の京都っての外してください。
京都に住む者としてすごい嫌なんですけど。
京都の名前のブランド力をかさにきたような党名も最初ポスター見たとき胡散臭っ。とおもいましたが。
この告発に関して京都は関係ないっていうなら党名の京都っての外してください。
京都に住む者としてすごい嫌なんですけど。
155 ■法治国家
まず、大前提を明白にしましょう、法治国家をみずからふみにじったのは国、政府、与党、原子力マフィアのほうですよ。放射能基準の青天井な引き上げ。警察も検察も現場検証すら未着手。イスラエル医療団の即時入国と医療調査行為。津波のせいにして初期データの隠滅。爆発事象の恣意的な原因すり替え。まず、法治国家にふさわしい告発をせよ。
156 ■無題
いろいろいいたい事ありますが、ひとつだけ言うならば、あなたのやったことは結果として京都党の全国的イメージダウンとなり、村山祥栄氏の顔に泥を塗ることとなるでしょう。
157 ■告発を支持します
告訴をしてくださってありがとうございました。
こちらに突撃されているファン?の方もそうですが、
反原発運動者の一部には「反原発は絶対に正しいのだから、何をしてもよい」という勘違いをされておられる方が目立ち始めています。
正しい事だと信じるからこそ、手段を選ばなければまともな議論もできず
何も実質的なことが進まず、運動体は世間から敬遠されていく、
そんな光景が繰り返されてきました。
この告訴でそうした勘違いの人が大人しくなる事は、地道に現実的な脱原発を考えようとしておられる方々にこそ一番プラスになります。
圧力に負けずがんばってください。
こちらに突撃されているファン?の方もそうですが、
反原発運動者の一部には「反原発は絶対に正しいのだから、何をしてもよい」という勘違いをされておられる方が目立ち始めています。
正しい事だと信じるからこそ、手段を選ばなければまともな議論もできず
何も実質的なことが進まず、運動体は世間から敬遠されていく、
そんな光景が繰り返されてきました。
この告訴でそうした勘違いの人が大人しくなる事は、地道に現実的な脱原発を考えようとしておられる方々にこそ一番プラスになります。
圧力に負けずがんばってください。
165 ■ちゃんと考えてますか?
貴方は自分が被爆したらどう思いますか?抗議を暴力だなんだと言われたらどう思いますか?自分の家族は絶対無事とでも思ってるんですか?一度被災地を見てきては如何ですか?
166 ■ブログ主の名前
この人の名前、ここでご本人が書かれているようですね。
http://ameblo.jp/kyoutotouin/entry-11004535005.html
http://ameblo.jp/kyoutotouin/entry-11004535005.html
167 ■Re:告発を支持します
>oさん
あなた、この件をリアルタイムで見ましたか?
山本氏は一切、暴力的行為や強引な態度など取っていません。
もちろん、動画で記録されてる方も多々いますので一瞬でこの訴訟は終わるでしょう。
そして京都党の名前は悪い意味で国民の記憶に残るでしょう。
あなた、この件をリアルタイムで見ましたか?
山本氏は一切、暴力的行為や強引な態度など取っていません。
もちろん、動画で記録されてる方も多々いますので一瞬でこの訴訟は終わるでしょう。
そして京都党の名前は悪い意味で国民の記憶に残るでしょう。
168 ■坂本龍馬というより・・・・・
>坂本竜馬さん
坂本龍馬って、もう少し論理的で、情報通ではなかったかな? ちょっと、恥ずかしいなー
誰が恥ずかしい? もちろん、あなた。それと、あなたのコメントを読んでる私たちもだよ。
坂本龍馬って、もう少し論理的で、情報通ではなかったかな? ちょっと、恥ずかしいなー
誰が恥ずかしい? もちろん、あなた。それと、あなたのコメントを読んでる私たちもだよ。
170 ■意味不明
山本氏個人は一切不法行為はしてないのになんで告発対象なんだろう?
意味がわからん
裁判沙汰にして山本氏を貶めるのが目的としか思えない。
別に告訴は自由だけど不法行為が許せないのなら原発マネーに集った佐賀議会の保守系議員も告発したらどうでしょうか?
収支報告書未記載の真っ黒の事案ですがスルー?
意味がわからん
裁判沙汰にして山本氏を貶めるのが目的としか思えない。
別に告訴は自由だけど不法行為が許せないのなら原発マネーに集った佐賀議会の保守系議員も告発したらどうでしょうか?
収支報告書未記載の真っ黒の事案ですがスルー?
172 ■Re:表現の自由を取り違えてますよ(^-^)
↑まったくその通り。
考える会とやらはこの意味がわかるまで繰り返し読んで考えなさい!
考える会とやらはこの意味がわかるまで繰り返し読んで考えなさい!
175 ■Re:告発を支持します
>ただの通りすがりさん
徳島県教祖(祖の字は本当は組ですよ)は私人で民間の法人なんだよ。
県庁は公的機関なんだよ。
この違いわかるかい?私有地には勝手に入ってはダメなのよ。でも、公有地には基本的には入って良いの!!
徳島県教祖(祖の字は本当は組ですよ)は私人で民間の法人なんだよ。
県庁は公的機関なんだよ。
この違いわかるかい?私有地には勝手に入ってはダメなのよ。でも、公有地には基本的には入って良いの!!
177 ■今の現状を理解しているのか
試験に受かる為の勉強を記憶術をしてきただけの人なのでしょうね。可哀想に。ある意味、日本の教育の弊害を絵に描いたようで、わかり易い。心は、どこにも見えず、向いている方向がお金の方向なのですね。こんな人がいる限り日本が良くなる訳がない。山本さんは、自分を捨ててまで子供達の未来を真剣に考えているのです。くだらない事しないで
本当に、今、何が大切なのか、心の底で考えなさい。世の中の仕組みは今回の事で心ある人達は全部理解しました。あなたも理解しなければなりません。教科書を捨て、心で考えなさい。
本当に、今、何が大切なのか、心の底で考えなさい。世の中の仕組みは今回の事で心ある人達は全部理解しました。あなたも理解しなければなりません。教科書を捨て、心で考えなさい。
178 ■京都の人間はひねくれもの
ある家にお邪魔すると
「お茶、飲んでいかれませんか?」
ならばと頂いて帰ったあとで、
「あの人、お茶飲んでいったわ」
と言い、
お昼頃にお邪魔すると
「ご飯、食べていかれませんか?」
ならばと頂いて帰れば
「あの人、ご飯食べていったわ」
とネチネチと愚痴。
それが京都の人間。
「お茶、飲んでいかれませんか?」
ならばと頂いて帰ったあとで、
「あの人、お茶飲んでいったわ」
と言い、
お昼頃にお邪魔すると
「ご飯、食べていかれませんか?」
ならばと頂いて帰れば
「あの人、ご飯食べていったわ」
とネチネチと愚痴。
それが京都の人間。
179 ■悲しいです
山本さんは、自分の仕事を投げ打ってまで、「いのち」を守るために活動をされている方です。利害の関係のない活動です。なかなか出来るものではありません。それを、こんな形で足を引っ張るような真似をする方がいると言う事に、悲しくなります。もっと、本当に「いのち」の事を考えた政治をしてください。
Ameba blog 2011/9/22
ネット回線速度、韓国が世界最速「わが国は10分の1…」=中国
米Pando Networks社がこのほど行なったインターネット回線の平均接続速度の調査の結果、中国のインターネットの回線速度が、韓国の速度よりも現時点で約10分の1遅いことが分かった。中国経済網などが報じた。
同社は調査において、約224カ国、約2000万台のPCを対象に、2011年1月から6月の間、PCでのダウンロードを約2700万回行った結果を集計した。その結果、1位は韓国で、1秒あたり2202KBのダウンロードを可能としていたことが分かった。
2位以下は以下のとおり。意外なところでは、欧米の先進国のうち、米国616KBp/s、英国599KB/s、フランス604KB/s、カナダ579KB/s、ドイツ647KBp/s、オーストラリア348KBp/sなどがいずれもランクインを逃している。
1.韓国 2202KB/s
2.ルーマニア 1909KB/s
3.ブルガリア 1611KB/s
4.リトアニア 1462KB/s
5.ラトビア 1377KB/s
6.日本 1364KB/s
7.スウェーデン 1234KB/s
8.ウクライナ 1190KB/s
9.デンマーク 1020KB/s
10.香港 992KB/s
一方、中国は245KB/sで、世界平均の580KB/sに及ばなかった。中国経済網などでは、「世界のインターネット回線速度比べ、中国は韓国の10分の1」などと報じた。
(編集担当:青田三知)
livedoor news 2011/09/22 (引用)
http://news.livedoor.com/article/detail/5881450/
同社は調査において、約224カ国、約2000万台のPCを対象に、2011年1月から6月の間、PCでのダウンロードを約2700万回行った結果を集計した。その結果、1位は韓国で、1秒あたり2202KBのダウンロードを可能としていたことが分かった。
2位以下は以下のとおり。意外なところでは、欧米の先進国のうち、米国616KBp/s、英国599KB/s、フランス604KB/s、カナダ579KB/s、ドイツ647KBp/s、オーストラリア348KBp/sなどがいずれもランクインを逃している。
1.韓国 2202KB/s
2.ルーマニア 1909KB/s
3.ブルガリア 1611KB/s
4.リトアニア 1462KB/s
5.ラトビア 1377KB/s
6.日本 1364KB/s
7.スウェーデン 1234KB/s
8.ウクライナ 1190KB/s
9.デンマーク 1020KB/s
10.香港 992KB/s
一方、中国は245KB/sで、世界平均の580KB/sに及ばなかった。中国経済網などでは、「世界のインターネット回線速度比べ、中国は韓国の10分の1」などと報じた。
(編集担当:青田三知)
livedoor news 2011/09/22 (引用)
http://news.livedoor.com/article/detail/5881450/
福島事故「ヘリ注水はパフォーマンス」 有冨元内閣参与
福島事故「ヘリ注水はパフォーマンス」 有冨元内閣参与
炉心溶融・米軍協力…当時の対応振り返る/日経
東京電力・福島第1原子力発電所の事故では、その原因、東電や政府の事故対応に関連して疑問が多い。菅直人前首相に求められ内閣官房参与として、事故対応の助言をしてきた有冨正憲・東京工業大学原子炉工学研究所長に当時を振り返ってもらった。
――事故から半年を経て、今の課題は。
「安定した冷却の確立が最低限要ると考える。それには2つの条件がある。放射性物質を確実に閉じ込めることと、核燃料の崩壊熱の除去だ。それを工程表のフェーズ2で実現したいが、難しいのは地下水の問題だ」
「5、6号機のタービン建屋地下のたまり水はなぜできたのか。津波で海水が浸入したと言われている。しかし地震で地下水脈がどうなったのかわからない。建屋の建設工事の際に地下に水が入らない工事を施したはずだが、現在はどうなのか。遮断ができていないなら、潮の満ち干だけでも地下水圧が変わり、建屋と水脈の間で水の出入りがあるはず。この問題を早くから指摘し対策を求めた。止水をきちんとやらないといけない。1~4号機は上からの注水があるので(たまり水が地下水と関係があるかどうか)わかりにくいが、事情は同じはずだ」
■情報なく「どうなっているのか」
――内閣官房参与は3月22日の任命だが、それ以前は官邸と接触はなかったのか。
「22日以前にも接触はあった。東工大の学長から協力してやってほしいと言われていた。12日午前、菅首相の視察の時、班目先生(班目春樹原子力安全委員長)は『爆発はない。大丈夫だ』と言っておられたのに、その後爆発があった。すでに炉心は溶けていたのにそんな情報はなかった。私は午前中に民放のテレビ番組に出る予定で、出演前にネットを調べたら、未明から官邸から東電へベントの話がいっていたので、当然ベントは行われたものと思っていた。ところが格納容器の内圧が8気圧だという情報が入ってくる。いったいどうなっているのか。爆発しかねないぞと思った」
――なぜ対処が遅れたのか。
「交流電源が失われた上、バッテリーまで水をかぶり計器板が読めなくなって原子炉の状態がわからない。だれかがプラントまで行って様子を見て帰ってくるまでわからない。福島第1の現場は目の前のことで手いっぱいで大局的な見方ができなくなっていたと思う。そういう状況を本店が把握したら的確な指示を現場に与えなければいけない」
「(炉心溶融のような深刻な事故に対処する)アクシデント・マネジメントの考え方はチェルノブイリ事故の後に日本でも導入されたが、日本は運転員が優秀だから現実には起きないと考えた。停電も長時間はあり得ず、8時間分のバッテリーがあれば復旧できるという判断があった。その状況を事業者も原子力安全・保安院、原子力安全委員会も改めることなくここまできた。だれが所長であっても、あの場合は1号機を救えたとは思えない」
――唯一の冷却手段だった非常用復水器が継続して動いていなかったのが、わからなかったとされる。
「だれの判断なのかわからないが、地震後に通常のマニュアルに従って、温度降下が毎時セ氏55度を超えないようにするため、開け閉めして調節していたらしい。津波の後から考えれば、そのまま温度を落としていればよかった。また構造上の問題だが、復水器からの水の戻り口が再循環ポンプの出口のところにある。この位置だと、水位が低い段階では、入れた水が炉心の冷却に寄与しない」
「スリーマイル島事故の経験から、冷却できなければ3、4時間で燃料が溶け始めるとわかっていた。復水器が動いているのでもうしばらくもつと私たちも考えていたのだが、とんでもないことだった」
■菅首相と十分話できず
――事故対処で米国から支援の申し出があって、日本が断ったと報道された。実際に何があったのか。
「私たちが言ったのは、もし日本の技術者、研究者の手に負えない事態になったら、すべてを米軍にまかせて、(作業内容を)安全審査しようなどと言ったらだめだということだ。装備は軍事機密だ。米国は広島、長崎のデータを集め、自ら核実験をして、放射線被曝(ひばく)について調べ、局地的な核戦争に対処する装備を持っているはず。例えば再臨界事故になったら自衛隊の対応は無理だ」
「米軍は最終手段だ。そうならないように私たちは知恵を絞ると話した。米軍からはいろいろな提案があって、私たちは相談してマルや三角をつけた。この装備は日本にもあるから三角。無人偵察機は日本になくすぐにほしいからマル。バツをつけた覚えはない」
――米軍に何ができたのか。あの場合は注水をして炉心を冷やす以外に手立てがなかったのでは。
「例えば、汚染したがれきを撤去して消防車が近づく道をつくれた。確かに注水以外の手段はなかったが、(核戦争に対処できる)米軍の装備でそれをやることができた。日本側には自衛隊や消防庁で対応できるとの判断があった。自衛隊によるヘリコプターの水まきは(冷却の)効果のないことを承知の上のパフォーマンスだった。協力を受けない一方で、日本は何もしないと、米軍は撤退を考えた。そうではないと示す必要があった」
――参与の期間の仕事を総括すると何が言える。
「はっきりと言えないこともあるが、菅首相とは4月末ころからは十分に話ができなかった。首相の関心が移り変わっていく様子がわかったし、こちらも大学の仕事があり官邸近くにとどまっていられなくなった。1日に1度くらい、短時間意見交換して終わりという感じだった。細野豪志原子力事故担当相にはいろいろな提言を書いて渡した。具体的には知らないが、それをもとに保安院で議論したり、東電に助言したりということがあったと思う」
「福島で何が起きたのかを中立的な視点で明らかにして世界に示したいと考えている。年内にレビュー(調査報告)を出版したいし英文で海外にも伝えたい」
(聞き手は編集委員 滝順一、永田好生)
2011/09/21
http://www.nikkei.com/news/headline/related-article/g=96958A9C93819595E0E2E2E38A8DE0E3E2EBE0E2E3E3E2E2E2E2E2E2;bm=96958A9C93819481E0E3E2E09D8DE0E3E2EBE0E2E3E39797E3E2E2E2
炉心溶融・米軍協力…当時の対応振り返る/日経
東京電力・福島第1原子力発電所の事故では、その原因、東電や政府の事故対応に関連して疑問が多い。菅直人前首相に求められ内閣官房参与として、事故対応の助言をしてきた有冨正憲・東京工業大学原子炉工学研究所長に当時を振り返ってもらった。
――事故から半年を経て、今の課題は。
「安定した冷却の確立が最低限要ると考える。それには2つの条件がある。放射性物質を確実に閉じ込めることと、核燃料の崩壊熱の除去だ。それを工程表のフェーズ2で実現したいが、難しいのは地下水の問題だ」
「5、6号機のタービン建屋地下のたまり水はなぜできたのか。津波で海水が浸入したと言われている。しかし地震で地下水脈がどうなったのかわからない。建屋の建設工事の際に地下に水が入らない工事を施したはずだが、現在はどうなのか。遮断ができていないなら、潮の満ち干だけでも地下水圧が変わり、建屋と水脈の間で水の出入りがあるはず。この問題を早くから指摘し対策を求めた。止水をきちんとやらないといけない。1~4号機は上からの注水があるので(たまり水が地下水と関係があるかどうか)わかりにくいが、事情は同じはずだ」
■情報なく「どうなっているのか」
――内閣官房参与は3月22日の任命だが、それ以前は官邸と接触はなかったのか。
「22日以前にも接触はあった。東工大の学長から協力してやってほしいと言われていた。12日午前、菅首相の視察の時、班目先生(班目春樹原子力安全委員長)は『爆発はない。大丈夫だ』と言っておられたのに、その後爆発があった。すでに炉心は溶けていたのにそんな情報はなかった。私は午前中に民放のテレビ番組に出る予定で、出演前にネットを調べたら、未明から官邸から東電へベントの話がいっていたので、当然ベントは行われたものと思っていた。ところが格納容器の内圧が8気圧だという情報が入ってくる。いったいどうなっているのか。爆発しかねないぞと思った」
――なぜ対処が遅れたのか。
「交流電源が失われた上、バッテリーまで水をかぶり計器板が読めなくなって原子炉の状態がわからない。だれかがプラントまで行って様子を見て帰ってくるまでわからない。福島第1の現場は目の前のことで手いっぱいで大局的な見方ができなくなっていたと思う。そういう状況を本店が把握したら的確な指示を現場に与えなければいけない」
「(炉心溶融のような深刻な事故に対処する)アクシデント・マネジメントの考え方はチェルノブイリ事故の後に日本でも導入されたが、日本は運転員が優秀だから現実には起きないと考えた。停電も長時間はあり得ず、8時間分のバッテリーがあれば復旧できるという判断があった。その状況を事業者も原子力安全・保安院、原子力安全委員会も改めることなくここまできた。だれが所長であっても、あの場合は1号機を救えたとは思えない」
――唯一の冷却手段だった非常用復水器が継続して動いていなかったのが、わからなかったとされる。
「だれの判断なのかわからないが、地震後に通常のマニュアルに従って、温度降下が毎時セ氏55度を超えないようにするため、開け閉めして調節していたらしい。津波の後から考えれば、そのまま温度を落としていればよかった。また構造上の問題だが、復水器からの水の戻り口が再循環ポンプの出口のところにある。この位置だと、水位が低い段階では、入れた水が炉心の冷却に寄与しない」
「スリーマイル島事故の経験から、冷却できなければ3、4時間で燃料が溶け始めるとわかっていた。復水器が動いているのでもうしばらくもつと私たちも考えていたのだが、とんでもないことだった」
■菅首相と十分話できず
――事故対処で米国から支援の申し出があって、日本が断ったと報道された。実際に何があったのか。
「私たちが言ったのは、もし日本の技術者、研究者の手に負えない事態になったら、すべてを米軍にまかせて、(作業内容を)安全審査しようなどと言ったらだめだということだ。装備は軍事機密だ。米国は広島、長崎のデータを集め、自ら核実験をして、放射線被曝(ひばく)について調べ、局地的な核戦争に対処する装備を持っているはず。例えば再臨界事故になったら自衛隊の対応は無理だ」
「米軍は最終手段だ。そうならないように私たちは知恵を絞ると話した。米軍からはいろいろな提案があって、私たちは相談してマルや三角をつけた。この装備は日本にもあるから三角。無人偵察機は日本になくすぐにほしいからマル。バツをつけた覚えはない」
――米軍に何ができたのか。あの場合は注水をして炉心を冷やす以外に手立てがなかったのでは。
「例えば、汚染したがれきを撤去して消防車が近づく道をつくれた。確かに注水以外の手段はなかったが、(核戦争に対処できる)米軍の装備でそれをやることができた。日本側には自衛隊や消防庁で対応できるとの判断があった。自衛隊によるヘリコプターの水まきは(冷却の)効果のないことを承知の上のパフォーマンスだった。協力を受けない一方で、日本は何もしないと、米軍は撤退を考えた。そうではないと示す必要があった」
――参与の期間の仕事を総括すると何が言える。
「はっきりと言えないこともあるが、菅首相とは4月末ころからは十分に話ができなかった。首相の関心が移り変わっていく様子がわかったし、こちらも大学の仕事があり官邸近くにとどまっていられなくなった。1日に1度くらい、短時間意見交換して終わりという感じだった。細野豪志原子力事故担当相にはいろいろな提言を書いて渡した。具体的には知らないが、それをもとに保安院で議論したり、東電に助言したりということがあったと思う」
「福島で何が起きたのかを中立的な視点で明らかにして世界に示したいと考えている。年内にレビュー(調査報告)を出版したいし英文で海外にも伝えたい」
(聞き手は編集委員 滝順一、永田好生)
2011/09/21
http://www.nikkei.com/news/headline/related-article/g=96958A9C93819595E0E2E2E38A8DE0E3E2EBE0E2E3E3E2E2E2E2E2E2;bm=96958A9C93819481E0E3E2E09D8DE0E3E2EBE0E2E3E39797E3E2E2E2
国の暫定基準値の500Bq/Kgは全面核戦争に陥った場合に餓死を避けるためにやむを得ず口にする食物の汚染上限
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京都大好きだったけど、こんな事になってしまうのなら、もう二度と行くことは無いでしょう。とても残念です。
あなたにはお子さん、いらっしゃらないんでしょうか。
もし、いらっしゃらないとしたら、あなたは、未来の子どもたちの為に、どんな事をされているのでしょう。是非聞かせて頂きたいものです。
今回の事が万が一その行動のひとつだとしたら、完全にやるべき事を履き違えていると思います。
お金やしがらみなど、沢山の障害がある事とは思いますが、どうぞ人として真っ当な道を歩んで下さい。間違いは誰にでも起こります。
そのあと、どうするかです。
頑張って今の闇だらけの世界から抜け出し、立ち直って下さい。間違いを認めて、正して下さい。みんなで見ています。