さて、今夜は友人の弁護士と一緒に夕食を摂ったのだが、そこでアトピーの話題となり急遽、彼の友人の皮膚科のドクターを呼び出してお話を伺った。
○○セラピーと称して日本からハワイにアトピー性皮膚炎の治療にやってくる人が多いという話から始まり、治療方法の違いや基本的な事のおさらいをさせて貰った。
これはとても為になった。
彼によると、
- 治療中の飲酒とタバコは厳禁。何故なのかという理由は既にもう皆さんご存知でしょうから、割愛しますが、本気で直したいのならばこの二つは止めろ、との事です。そういう環境(居酒屋など)に身を置くことも望ましくない。彼は患者がこの二つを守れない場合には治療を拒否させて貰うとの事です。
- 基本的に強いステロイドは処方しない。稀に例外もあるそうですが、最終的にはステロイドの使用を止める為の治療でもある、という事です。これまでステロイドを使用している人の場合、いきなり止めると別の弊害が出るので、徐々に減らしていくそうです。アトピー性皮膚炎で最も困るのが痒みに耐えかね掻いてしまい皮膚を傷つける事です。だから市販の弱く痒みを抑える程度のHydrocortisone(ヒドロコルチゾン)を必要に応じて使用し体質の改善の度合いに併せて量を減らすのが良いそうです。またこの様な治療法を総括してプロアクティブ療法と言うのだそうです。
- 体質改善を行う。運動、肝臓と腎臓、副腎が身体にとってバランスの良い状態を作ることが大切です。食生活の改善と適度な運動が必要。また精神的なことも原因の一つであるから、本人が治療を頑張る強い意志が求められるとの事です。また必要に応じて漢方を取り入れても構わないとの事。
- 生活習慣を変える。普段から皮膚を清潔に保つ(正しい洗い方)、適度に保湿するなど。他には精神的安定を得るために普段からモーツアルトなどのクラッシック音楽を聴くのが効果的との事です。これは興味深い意見でした。
同じ症状のアトピー性皮膚炎にも様々な種類、原因がありそれを特定する事も必要です。
また日本や中国の場合は人口密度が高いので、車の排気ガスに含まれる二酸化硫黄や亜硫酸ガスの濃度がハワイに比べて高いとも言っていました。
この亜硫酸ガスと同類の無水亜鉛酸はビールに含まれるコーンスターチを製造する際にも使用します。だからビールは良くないと。
アトピー性皮膚炎は、例え皮膚の表面が綺麗になったとしても水虫(白癬菌感染症)と同様にそれだけでは完治していないのだそうです。
賛否両論はあるだろうけれども、このプロアクティブ療法。
苦しまずに出来るという事は素晴らしい事だと思う。
今日のところはここまで。
また詳しく書きます。
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